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ペンタックス DA 55-300 購入と望遠ズーム比較

2010/02/06 13:52
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DA 50-200 WRがメーカー送り>と言うことで、代わりに DA 55-300mmF4-5.8 ED も買っていたりするのですが、調節に出していたDA 50-200 WRが返ってきましたので、さっそくDA 55-300と比較してみます。

せっかくですので、換算400mm以上となる超望遠レンズ比較ということで、D90とNikon VR 70-300, タムロン 70-300 ( A17 )、GH1 + LUMIX G 45-200の望遠端でも同時に撮影してみました。

DA 55-300に関してはDA 50-200と比較するために200mmでも撮影しています。絞りは開放(ほぼF5.6)とF8になります。

いつものようにRAWで撮影してLightroomの自動諧調プリセットで現像していますが、色がバラバラでしたのでホワイトバランスを現像時にフラッシュに固定しています。全体的にK-7は緑色っぽく仕上がる感じでしょうか。

・ D90 + Nikon VR 70-300 ( 300mm, F5.6開放, F8 )
・ D90 + Tamron 70-300 ( 300mm, F5.6開放, F8 )

・ K-7 + DA 55-300 ( 300mm, F5.8開放, F8 )
・ K-7 + DA 55-300 ( 200mm, F5.6開放, F8 )
・ K-7 + DA 50-200 WR ( 200mm, F5.6開放, F8 )

・ GH1 + LUMIX G 45-200 ( 200mm, F5.6開放, F8 )

今回のレンズ群で描写的に優れているのは、D90 + VR 70-300 の組み合わせと GH1 + G 45-200 の組み合わせとなります。

換算450mmと400mmということでテレ端側の画角が微妙に異なりますが、この大きさ重さの割りにはLUMIX G 45-200 はVR 70-300と大差ない解像力ですので、できるだけ望遠レンズを軽くという要求の場合にはお勧めです(既に手元にありませんが、フォーサーズであればZD 40-150も軽い割りに写りの良いレンズです)

ただし、マイクロフォーサーズ機は現状であまり動くものを撮るのには向きません(本体側C-AFで追従出来ない)ので、動くものを撮るのであれば超音波モーター駆動ですし本体側のAF動作も確実なニコンのVR 70-300がお勧めでしょう。ただしVR 70-300は700g以上ありますので、一式がかなり重くなります。

その点で、APS-CのDSLR向け望遠レンズにも関わらず、ペンタックスの望遠ズーム一式は非常に軽く仕上がっているのは良いところです。DA 55-300は440gですし、DA 50-200は255gしかありません。

ただ、写りの点ではどちらのレンズもあまり良い方とは言えません。特にDA 55-300の300mm側は周辺まで含めてあまり良いとは言えません(ちなみにDA 55-300だけ30枚以上撮って選んでいます)

200mm近辺ではDA 50-200と大差ない写りですので、300mmまで伸ばせるDA 50-200と考えれば悪く無いのでしょうが(開放も同じF5.6ですし)、300mmは緊急用途という感じかと思います。軽量にも関わらずズーム倍率高めということで、多少写りが犠牲になるのは仕方のない所なのでしょう。

あと、写りだけでしたらタムロンのA17辺りの方が良さそうですので、サードパーティ製の70-300mmを選択と言うのもありかと思います。ただ、A17はちょっと色収差が大きめでしょうか。

ということで、調節で片ボケしにくくなった(と言っても写りはあまり変わってないかもしれませんが)、DA 50-200が非常に軽くてこれで良いかと言うことで、DA 55-300は手放すかもしれません。
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ペンタックス K-x 購入と高感度時ノイズ比較

2010/02/03 23:28
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APS-CのDSLRに関しては、私の場合、ニコンDXでなくてペンタックスマウントでも良いかということで、既にニコンのDXレンズ一式はほぼ手放してしまっています。

ここで、K-7があればD90無くても良いかというとそんなこともなくて、K-7はフラグシップ機なのに小型軽量というのは良いのですが、<前にも扱った>ように、K-7はAPS-Cセンサーの割りにはノイズちょっと多めというのが惜しいところです。

私の場合メインの景色撮りに関しては、経験上ISO400まで常用可であれば開放F4のレンズで十分撮れる(ただしボディ内手ぶれ補正機に限れば)ということで、以前のフォーサーズ一式の代わりとしてならK-7悪く無いのですが、高感度向け用途としてはちょっと辛いところです。

ここでD90を残しておいても良いのですが、私の場合この用途ですとD700がありますし、そもそもペンタックスシステムにもセンサー同じで、ノイズがとても少ないという噂のK-xがありますので、試しにこれを買ってみました。

ということで今回は、D700, D90, K-7, E-P2と合わせてK-xの高感度時比較テストとなります。

使用レンズはD700がニコン28mmF2.8D, D90がニコン DX 18-55 VR, ペンタックス側がDA 18-55 WR, E-P2がLUMIX G 14-45です。

高感度でシャッター切るために全てND8フィルタ使用で、絞りはF8固定(E-P2でF8は少し絞りすぎですが)、画角は全て換算28mmとなります。

いつものようにRAWで撮影して、Lightroomでの自動諧調プリセット現像です。ただ曇り空でアンダー気味なので、現像時に全て同じだけ明るくしています(not 露出補正)。そのために少しだけノイズ増えているかもしれませんが、明るいシーンなので影響は少ないと思います。あとホワイトバランスは現像時にフラッシュに固定してあります。

・ K-x + DA 18-55 WR ( ISO 400, ISO800, ISO1600, ISO3200 )

D700 + Nikon 28mmF2.8D ( ISO1600 )
D90 + Nikon DX 18-55 VR ( ISO1600 )
K-7 + DA 18-55 WR ( ISO1600 )
E-P2 + LUMIX G 14-45 ( ISO1600 )

K-xの高感度特性に関してですが、APS-C機としては噂通りとても優秀で、同じセンサーのはずのD90と同等か、むしろ少し良いのではないかというノイズの少なさです。とは言っても、さすがにフルサイズセンサーなのに画素数を12Mに抑えているD700には明らかに及びません。

また、確かにD90よりノイズ少ないように思えるのですが、若干解像が犠牲にされている感じで、D90とはノイズの出方が異なるだけかもしれません(単なるレンズの違いの気もしますが・・・)

K-7に関しては、今回手抜きして手持ち撮影ということと、曇り気味なのにND8フィルタを用いている(&絞りF8に固定)ということで妙に低感度側でブレ気味だったりするのですが、K-7に限って5枚ほど撮影しているにも関わらずISO400と800は全滅でした(今回出してませんが、なぜかISO200はそれほどブレてない)

不思議なことにK-xでは問題ありませんし(もちろん手ぶれインジケーター見て撮影してます)、そもそもそれほど手ぶれする様な条件でもないのですが(換算28mmで1/100〜1/200秒)、故障の可能性もありますのでそのうちK-7は調節に出す予定です(このためのK-x購入でもあります)

あと前にも扱ったように、K-7はRAWで見る限りはノイズが多めで、ほぼマイクロフォーサーズ機と同程度のノイズ量です。ただ、<E-P1だともう少しノイズ多かったはず>で、E-P2に関してはパナソニックのGH1(今回ISO6400で撮れないので省略していますが)と高感度特性が大差ないようにも思えます。もしかするとE-P1より良くなっているのかもしれません。

どちらにせよ、K-7もE-P2もボディ内手ぶれ補正機ですし、私の場合、高感度撮影は、超広角レンズか明るい単焦点レンズ使用時が殆どですので、ISO800まで常用可能+ボディ内手ぶれ補正有りであればこれ以上の高感度はほぼ必要ありません。K-xのレベルになるとD700以上に使えそうです。

ここでD700ほど高感度に強ければ手ぶれ補正機構など無くても大体どうにかなるのですが、現状のAPS-C以下のセンサーでは私の場合、ボディ内手ぶれ補正機構が欲しいところです。ということで、D90は手放すことになるかと思います。

ここで、K-xに関しては<以前にも書いた>ように、ゴミ取りが超音波方式でないということが私にとっては最大の問題点だったのですが、そもそも絞り開放側ならそれほどゴミも問題になりませんし、単焦点レンズとセットで軽量暗所向けかと思っています。

ただK-7もそうですが、暗所AF性能がちょっとだけ不安かもしれません。この辺はニコン機は確実で良いのですが・・・

ということで、引き続きK-7も含めてペンタックス一式を比較予定です。
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ペンタックス DA 17-70 とニコン 16-85 VR 比較

2010/01/31 14:16
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今回は DA 17-70mm F4 AL [IF] SDM の比較です。

私の場合、あまり持ち出し頻度の高くない標準ズームですが、さすがに DA 18-55 WRだけというのもあれなので、F4通しで景色撮るのに向いていそうなこのDA 17-70買ってきました(DA 16-50という選択もあるのですが、以前Fマウント側で同じ光学系の<トキナーの16-50>使っていますしパスということで)

今回、比較としては似た様なスペックとなるニコンのDX 16-85 VRとの比較となります。

比較焦点距離は、いつもの<16mm近辺のワイド端>と<35mmの標準画角>になりますが、せっかくですのでテレ端でも撮影してみました。

撮影はRAWで行っていつものようにLightroomでの自動諧調プリセット現像です。

・ D90 + Nikon DX 16-85 VR ( 16mm, F4, F5.6 )
・ D90 + Nikon DX 16-85 VR ( 35mm, F4.5開放, F5.6 )
・ D90 + Nikon DX 16-85 VR ( 85mm, F5.6開放, F8 )

・ K-7 + DA 17-70 ( 17mm, F4開放, F5.6 )
・ K-7 + DA 17-70 ( 35mm, F4開放, F5.6 )
・ K-7 + DA 17-70 ( 70mm, F5.6, F8 )

DA 17-70で撮影していて困ったのが、やはりかなり像面湾曲傾向のレンズということで、中央部と周辺部で別々にフォーカスが合うことです。<DA 18-55 WRと同じ傾向>です。中央部にフォーカスを合わせると周辺部がボケますし、周辺部にフォーカスを合わせると中央部がぼけてしまいます。

ということで、今回はその中間を狙って全域できるだけシャープになるように調節しています。

16-85 VRの方はそんなこともなく、中央部一点AFで合わせるだけでどの焦点距離でもほぼ問題なく周辺まで開放からシャープに写りますので、景色撮影用途の場合16-85 VRの方がお勧めかと思います。

とは言っても、16-85 VRはニコンDXの中でも特にシャープで景色向きなレンズですので、これと比較するのは酷ではあります(それでもZD 12-60には負けますが)

DA 17-70は、超音波モーターということでフォーカスは静かですし、QSFSが使えますのでMFも楽ですし、使い勝手はニコン16-85より良さそうなんですが・・・

像面湾曲ということは周辺でも像はそれほど流れてはおらず、非点収差の方は比較的少なそうですのでアウトフォーカス部は綺麗にぼけるはず(像面が曲がってるので単にピンぼけなだけですが)ということで、意外とボケ表現に向いたレンズなのかもしれません。

そんなわけで景色撮影用途としてはコレじゃな〜いということで、DA 16-45の方も買っていたりするのですが、こちらはいきなり片ボケで入院中です(新品なんですが・・・)。返ってきたらまたDA 17-70やDA 18-55WRと比較してみます。
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K-7 + タムロン 28-200 ( A031 )

2010/01/28 11:52
ここのところペンタックスKマウントのレンズが増えすぎてテスト結果公開が追いついていませんが、今回はタムロンの高倍率ズーム AF 28-200mm F/3.8-5.6 XR Di を取り上げます。

この高倍率ズームは本来フルサイズ用でして、このブログでも以前に<D700で検証>しています。

ここで、現在K-7で最低限のレンズはほぼ揃ってきまして、広角側はDA 10-17 とDA 12-24で問題ないのですが、標準から望遠側はちょっと困っています。

私の場合この標準画角近辺は使用頻度が低いことも有り、<前回の記事>のように単焦点だけでどうにかするという手もありますが、写りが多少悪くても良いということであれば、適当な高倍率ズーム1本でカバーするという選択肢もありです。

ここで、APS-C向けの高倍率ズーム検証はD90で既にやっていまして、写りだけを考えれば素直に<シグマの18-250 OS>でも買えば良いのでしょうが、これだけ軽量にまとまっているK-7+広角レンズに600gを超える高倍率ズーム追加というのもどうかと。

純正の高倍率ズームであるDA 18-250という選択肢もあるのですが、これは以前に買ったことのある<タムロン 18-250 ( A18 ) > と同じ光学系のようで、あれは望遠側はあまり写りが良くなかったということと、DA 18-250は既にディスコンの様です。

ここで、広角側レンズがDA 12-24であれば、無理に18mm開始の高倍率ズームでなくて28mm開始で足りる(あと本体側でブレ補正効くのでレンズ側にはなくても良い)ということで、今回選択したのがこのタムロン28-200 ( A031 )となります。

A031に関しては以前にFマウント用を使っていて、APS-Cで用いた場合に関しても既に<D90との組み合わせ>で過去に取り扱っていますのでこのブログ的には扱いを省略しても良かったのですが、せっかくですのでA031とペンタックスキットズームレンズとの比較を今回行って見ます。

実は今回のA031撮影テストは、以前の<DA 18-55 WRとDA 40mm比較>と<DA 50-200 WR比較>の際に同時に撮影したものですので、比較に関してはそちらの画像も見てください。

ということで、今回は K-7 + A031 の組み合わせでの35mmと200mm撮影例だけとなります。

撮影はいつものようにRAWで撮ってLightroomでの自動諧調プリセットで現像したものです。

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・ K-7 + Tamron 28-200 (35mm, F3.8開放, F4.5, F5.6 )


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・ K-7 + Tamron 28-200 (200mm, F5.6開放, F8 )

既にFマウント側で扱ったように、このA031は写りとしては普通ですが、高倍率ズームとしては倍率が低いだけ合って、ほぼ全域で問題のない写りとなっています。広角側開放ですとさすがに各収差が大きめですが、半段ほど絞るだけで問題なくなりますので、開放側が明るい分、キットレンズのDA 18-55と比べても同一F値でA031の方が写りが良いかと思います。

望遠側もDA 50-200と比べるとほぼ大差ないか、解像力で見ればA031の方が優れていますが、全体的に色収差が大きめなのがA031の問題点です。ただ最近ですと色収差は後で補正しやすいですし、このA031は重さが350g程度で二本のWRレンズ合計よりも軽いですし、写りも悪くないということで、キットレンズの2本よりこちらのA031の方が良いかもしれません。

ここで、純正ではないだけあって、QSFSが使えないというのは痛いところですが、純正のDA 18-250もQSFSは無いようですし、高倍率ズームの場合、ズームでフォーカス位置が変動してしまうために無限遠位置も移動するので、無限遠にフォーカス合わせるのにピントリングぶつかるまで回せば良いとはならないはずで、高倍率ズームに関しては純正にこだわらなくても良いかというところです。

それよりもちょっと気になったのがEXIF上での焦点距離情報でして、今回40mmに近い画角で撮影しているにも関わらず、EXIF上では28mmとなっています。気になっていろいろ調べてみたのですが、135mmの次がいきなり200mmになるなど、A031(というかタムロンのレンズ)では焦点距離情報のステップが粗い様です。

ここで問題になるのが、K-7はボディ内手ぶれ補正機ということで、この情報を元に手ぶれ補正を行うので、実際の焦点距離とあまりかけ離れていると手ぶれ補正の精度が落ちるのではないかいうことです。そこで実際に確認してみたのですが、やはりそれなりに影響があるようです。

EXIF上と実際の焦点距離とのズレが大きい場合は手ぶれ補正の精度が悪くて、むしろブレを増やしていることがあるように思えます。

K-7の場合、ライブビュー時でも手ぶれ補正が効くので、これで確認すると分かりやすいのですが、例えば最もズレの大きくなりやすい135mmから少し望遠側(140mmあたりで既にEXIF上では200mmになっています)の箇所では、135mmから少し望遠側にズームすると目で見て突然ブレが増えるのが確認できます。

これは純正レンズでも同じで焦点距離のステップが飛び気味のものもあるのですが、特にタムロンの高倍率ズームではこの傾向が強いので、ボディ内手ぶれ補正のペンタックス機では注意した方が良いのではないかと思いました。

ということで、手ぶれしやすそうな感はあるのですが、全く手ぶれ補正の効かないD90との組み合わせよりは良いですし、それなのに350gと軽く、写りも悪くないので、このレンズの出番は多いかと思います。
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DA 40mm F2.8 パンケーキレンズ購入

2010/01/25 14:32
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ペンタックスレンズ群ですと本来は単焦点レンズが魅力なのでしょうが、私は単焦点レンズあまり使いません。

理由はほぼ景色しか撮らない(それも空を主題としたものがほとんど)ということで、フォーカスが無限遠固定なので、画角を足で稼いでというわけに行かないのと、あと良く使う画角が超広角側と超望遠側(で暗くて良い)というかなり偏った画角選択だからです。

ということで基本的にはズームレンズ重視なのですが、だからといって全てをズームレンズでまとめていると重くて仕方有りませんし、標準画角近辺のレンズを全く持っていないのも困ります。

そんな理由で私の場合、単焦点レンズは、良く用いる画角ではなく、どうでも良い画角で、なおかつできるだけ軽くしたいという理由で用いることが多くなります。結果、換算50mm近辺の軽い標準単を標準ズームの代わりに持っていくというのがありがちな運用となります。

ここでペンタックスシステムの場合、DA 12-24のテレ端と、50-200もしくは55-300のワイド端の間、24〜50mmあたりでできるだけ軽い単焦点となると、選択肢としてはDA 40mmF2.8 Limited パンケーキあたりですので、今回これを買ってきてテストしてみました。

換算60mmですとちょっと長すぎて使い難い気もしますが、とても軽いのでまぁ良いでしょうということで(最も薄くなる画角ということで40mmなのでしょうねこれ)

撮影はいつものようにRAWで撮ってLightroomの自動諧調プリセット現像です。

比較レンズですが、基本、標準ズームの代わりなのでDA 18-55 WRと、あと似た画角の単焦点としては手元にはニコンのDX 35mF1.8Gがありますので、これとも比較してみます。

・ D90 + Nikon 35mmF1.8G ( F2.8, F4, F5.6 )
・ K-7 + DA 40mmF2.8 ( F2.8開放, F4, F5.6 )
・ K-7 + DA 18-55 WR ( F4.5開放, F5.6 )

まぁ予想通りの写りでして、DA40mmは単焦点とは言ってもパンケーキレンズですので、流石に開放から周辺までバッチリというわけには行かず、開放では周辺は流れ気味で、像面湾曲と言うわけでもなさそうですのでフォーカスを工夫しても周辺をしっかり撮るのはムリで、周辺重視でフォーカスを合わせると今度は中央部の軸上色収差が酷くなってしまいます。

ということで画面中央部にピントを合わせて周辺ボカスすような構図でないと開放側は辛そうですが、パンケーキと言っても単焦点だけあって一段ほど絞ればほぼ全域問題なく写り、同じF値で比べればDA 18-55 WRよりも良く写っています。

DA 18-55 WRは<前にも検証しました>ように特に広角側で像面湾曲が酷くて、換算28mm近辺を重視するのであればDA 12-24の方が写りが良いでしょう(<以前にDA 12-24の換算28mmも撮っています>)

ですが、今回の40mm近辺では DA 18-55 WR も比較的良く写るレンズです。そして230gととても軽量に仕上がっていますが、DA 40mmはさらに軽く90gしかありませんので、できるだけ標準画角のレンズを軽くしたいという私の要求にはぴったりのレンズです。写りもDA 18-55より良いですし、開放時F2.8と明るいので緊急用暗所用途として使えなくもないでしょう(K-7とですと手ぶれ補正も効きますし)

さすがにパンケーキでないニコン35mm単焦点には同一F値で写り負けますが、こちらは標準単焦点とは言っても280gあり、DA 18-55 WRより重かったりします(もちろんF1.8と明るいので仕方ないですが)

ニコン側は全体的に写りは良いのですが、どうしても一式が重くなりがちです。ペンタックスマウントは逆で全体的に軽くまとめやすいのは良いのですが、写りに関してはまぁ妥協というところでしょうか。とは言っても景色を撮るのであれば絞りを絞れば良いだけではありますので、ペンタックス一式も悪く有りません。

そんなわけで、DA 18-55の方はあまり持ち出さずに、多用する広角側換算28mm近辺はDA 12-24でカバーして、望遠側は適当な高倍率ズームかDA 50-200もしくはDA 55-300となって標準画角が空きますので、ここをDA 40mmでカバーという感じの運用になるかと思います。
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ペンタックス DA 50-200 WR とニコン DX VR 55-200 比較

2010/01/23 20:55
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DA 18-55 WR 同様に簡易防塵防滴仕様として新しく出たということで、ほぼK-7のキットズーム扱いだと思われる DA 50-200mm F4-5.6 ED WR を買ってきましたので、さっそく比較撮影を。

このレンズと同クラスの換算300mm軽量ズームとして、以前はZD 40-150なども持っていましたが既に手放してしまっていますので、今回ニコンのWズームキットの望遠側である DX VR 55-200G との比較となります。同じ構図で<望遠レンズ比較>を過去に複数行っていますので、他レンズとの比較はそちらも見てください。

画角はテレ端の200mm(換算300mm)で、開放時のF5.6とF8での比較です。

いつものようにRAWで撮影してLightroomの自動階調プリセットで現像しています。

・ D90 + Nikon DX VR 55-200 ( 200mm, F5.6開放, F8 )
・ K-7 + DA 50-200 WR ( 200mm, F5.6開放, F8 )

今回、D90の方はAF任せで綺麗に開放から周辺まで撮れているのですが、DA 50-200の方は撮影にかなり苦労しました。

フォーカス的には、かなり距離が遠い(いつも<28mm比較している場所>の左上構図で、同じ場所から撮影しています)ということもありほぼ無限遠で、ちゃんと距離指標ありますのでピント合わせは楽だったのですが、実際に撮ってみると妙にボケていて困りました(ちなみに新品)

手ブレなど疑ってみたのですが、どうも前玉がぐらついているのが原因らしく、前玉を手で押さえて位置を微妙に調節すると全面問題なく写ることがあるということで、K-7の方は試行錯誤で大量に撮影した中からの選択となります。

それでも写りだけ見ると圧倒的にニコンのキットズームレンズの方が写りが良いので、写りの点で評価すると明らかにニコンの方がお勧めでしょう。DA 50-200も標準キットズーム同様になかなかの癖玉です。

ただ、使い勝手などの点では、フォーカスリング周りやマウントが金属であること、とても軽量なことなど、ほぼ<標準キットズーム側と同じ評価>となります。使い易い割りにとても軽いのは良いですが、写りに関してはあまり良いとは言えません。

ニコンのキットレンズの方は手ぶれ補正機構内蔵のため少し大きく重いというのはありますが、前玉のグラつきから分かるように、軽さを重視してその他は極力手抜きされているということでしょう。ですがそれでも操作性だけは手抜きされていないということで、メーカーのポリシーの違いがあるようです。

ということで、癖がありすぎてこのDA 50-200 WRも多分使わないかなぁという感じで(念のためDA 50-200はメーカー送りましたが)、既に手元には別の望遠側レンズが複数あったりしますので、順に検証予定です。

2010/2/6 追記 :

メーカー調節後にDA 55-300と撮り比べしています(<こちら>)
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DA 10-17mm 購入とニコン10.5mm魚眼比較

2010/01/22 21:39
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広角ズームのDA 12-24に続いて同じくペンタックス純正魚眼ズームレンズの、DA FISH-EYE 10-17mm F3.5-4.5 ED [IF] を買ってきました。

このDA 10-17mmはトキナーの AT-X 107 DX Fisheye と同じ光学系ですが、トキナーの方はD300を用いていた頃に愛用していたレンズですので、写りとしては良くわかっているレンズとなります。

広角側としては10mm開始のシグマ10-20mmでも良いわけですが、そもそも個人的にはあまり歪曲収差は重視しないということもあり、DA 12-24とあとこのDA 10-17mmがあれば超広角側はまぁ良いかと(とても軽いですし魚眼にもなって一石二鳥)

実際の写りの比較ですが、魚眼に関しては写りそのものはどうでも良いところでして、それよりも私にとってはコンパクトなことが重要です。

ただせっかくですので、ニコンのDX 10.5mm FishEyeと写りを比較しておきます。ニコンマウント側でトキナー10-17mmとニコン純正の比較にもなるかと思います。

撮影絞り値は開放とF5.6とF8で、RAWで撮影したものをいつものようにLightroomの自動階調プリセットで現像しています。一部逆光でしたので現像時に明るく修正しています。

あと、広角レンズとの比較も兼ねて、ワイ端の10mm以外に、14mmと17mmでも撮影してみました。

・ D90 + Nikon DX 10.5mm ( 10.5mm, F2.8開放, F5.6, F8 )
・ K-7 + DA 10-17mm ( 10mm, F3.5開放, F5.6, F8 )

・ K-7 + DA 10-17mm ( 14mm, F4開放, F5.6 )
・ K-7 + DA 10-17mm ( 17mm, F4.5開放, F8 )

ニコン純正魚眼と比べた場合、このDA 10-17mmはズームだけあって解像感では少し落ちる傾向です。とはいっても開放では暗いだけあってより周辺ではニコンよりシャープですし、絞ればそれほど差がありません。

ここで違いがより大きいのが色収差でして、倍率色収差に関してはニコン魚眼も比較的大きく生じているのですが、DX 10.5mm側では軸上色収差はあまり生じていないのに対して、DA 10-17の方は軸上色収差が大きく、結果的に開放側でパープルフリンジが酷くなっています。

倍率色収差は今時ですと後処理で比較的綺麗に消せるのですが、軸上色収差の方は消すのが難しく、その分DA 10-17の方が撮影時に絞らないと辛いレンズとなっています。

この様に対角線魚眼レンズとして見た場合には、単焦点だけあって明らかにニコン純正の方が優れていますが、このDA 10-17mmの良いところはなんといっても魚眼ズームということで、超広角レンズとしても利用できることです(歪曲は補正されませんが)

ここで、焦点距離だけ見るとDA 12-24と重なっているように思えるわけですが、実際に撮り比べてみますと、魚眼と広角レンズでは同じ焦点距離でも写る範囲がかなり異なりますので、実際には画角があまりダブっていません。

今回と同じ構図で撮影してある、以前の<DA 12-24での撮影結果(換算18mm)>や、<シグマ12-24mmでの実焦点12mm>での撮影結果と比べてみるとわかりますが、DA 10-17の14mmの時点でほぼフルサイズの12mmと同じ画角であって、テレ端の17mmでもDA 12-24のワイド端である12mmと大差ない範囲が写ります。

光学的な歪曲補正がないためにこうなるわけですが、つまりDA 10-17mmとDA 12-24mmは画角がほとんど重なっていないことになります。

ということでこのDA 10-17mmは換算18mmより広角側の撮影が困難なAPS-C環境での超広角撮影のひとつの解決策です。

写りに関しても周辺まで比較的解像感高く写っており、直線がまっすぐに写らなくて良いのであれば、これはこれで悪くない選択肢です。ただし、ワイ端側同様に開放時の軸上色収差が大きめですので、少し絞った方が良いでしょう。

広角側に関しては、このDA 10-17とDA 12-24があれば十分で、写りも問題ないですし、純正だけあって操作性など良く、K-7との組み合わせはなかなか悪く有りません(手ぶれ補正も効きますし)

標準から望遠側のズームに関しては、ペンタックスの場合ちょっと悩みどころではありますが、サードパーティ製レンズなどと組み合わせればまぁどうにかなりますので、当面はK-7をメインに使ってみようかと思っています。

ということで、K-7に関して後は、軽くまとまりさえすれば写りはどうでもよい標準画角以降で適当にズームレンズ見繕って比較予定となります。


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DA 18-55 WR と標準キットズームレンズ比較

2010/01/20 21:31
ペンタックス K-7 はキットレンズ(簡易防塵防滴のDA 18-55mm F3.5-5.6 AL WR)とセットで買いましたので、これを他の標準ズームレンズと比較してみました。

とはいってもまだK-7の標準ズームは手元にはこれだけですので、今回似た様なスペックの他機種キットズームセットとの比較となります。比較となるのは、D90 + Nikon DX 18-55 VRと、GH1 + LUMIX G 14-45です。

比較はいつもの条件で<換算28mm>と<換算50mm>での定点撮影です。

28mm側は開放のF3.5とF5.6、50mm側は開放絞りとGH1側はF5.6でAPS-C側はF8となります。最も写りが良くなるF値近辺となります。

撮影はいつものようにRAWで撮影してLightroomの自動階調プリセット現像そのままです。ホワイトバランスは各機種のAWBとなります。

なお、GH1の方は他の2機種に合わせてアスペクト比を3:2にして撮影していますが、センサーの少し大きいマルチアスペクト機ですので画角そのものはクロップされずに合っています。ただD90と同じ12M機でも、GH1の場合4:3以外ですと少しだけ画素数が少なくなります。そのために同じ対象でも等倍では少し小さく見えます。同様に14MのK-7では少し大きく見えますので注意してください。

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・ K-7 + DA 18-55 WR ( 18mm, F3.5開放, F5.6 )
・ D90 + Nikon 18-55 VR ( 18mm, F3.5開放, F5.6 )
・ GH1 + LUMIX 14-45 ( 14mm, F3.5開放, F5.6 )


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・ K-7 + DA 18-55 WR ( 32mm, F4開放, F8 )
・ D90 + Nikon 18-55 VR ( 32mm, F4.8開放, F8 )
・ GH1 + LUMIX 14-45 ( 25mm, F4.9開放, F5.6 )

比較結果ですが、このK-7のキットレンズであるDA 18-55はあまり良い写りとは言えません。ニコンの18-55 VRもパナソニックの14-45も、どちらも良く写るキットズームレンズですので、これらと比較すると辛いのは仕方有りませんが、ちょっとキットレンズとしては問題があるのではないかと思います。K-xのキットレンズも同じ光学系かと思いますが結構な癖玉です。

なお、撮影結果を見る限りはそれほど悪くないのでは?と思うかもしれませんが、普通にAF任せで撮影した場合、周辺がボケボケでもっと酷く故障かと思ったほどです。このレンズで景色を撮る場合は、中央部でAF任せにピントを合わせるのではなく、<DA 12-24などと同じ>で初めからMFでピントリングを無限遠まで回すと良い様です。

なぜこうなるのかですが、最近のレンズではお約束の<像面湾曲の問題>らしく、中央部にフォーカスを合わせると周辺部がボケて、周辺にピントを合わせると今度は中央部がボケ気味です。MFで合わせるのが確実ですが、AFで遠景を撮影する場合、後ピン気味にフォーカス微調節した方が良いようです(ただしフォーカスポイントで少しピンぼけになりますが)

今回の例ですとピントが比較的周辺部に合っていますので、絞ればレンズの収差が消えてそれほど周辺悪くないように見えますが、それでもまだ中央部がアウトフォーカス気味ですので、全域パンフォーカスで撮るにはF8以上、F11程度は絞り込む必要があります。ただ、センサーの大きなAPS-Cと言えどもF8を超えると絞りすぎによる回折ボケが無視できなくなりますので、そもそも景色を撮るのにあまり向いたレンズとは言えません。

ここでこの DA 18-55 の場合、広角側と望遠側は収差大きめですが、標準域の換算50mm近辺では相対的にそれほど悪く有りませんので、ニコン18-55(広角側は優秀でも望遠側ほど描写が悪くなる傾向)と比較すると、この画角では大差ないかむしろ良いかもしれません。

とはいっても、どの焦点距離でも開放から安定描写のLUMIX G 14-45と比べると同一F値では負けますので、この辺はレンズの大きさが同じ程度であれば<センサーは実はより小さい方が写りが良い傾向>ということで、センサー大きいのに軽量レンズにするために画質が犠牲になるのは仕方のないところなのでしょう。

と、写りだけ見るとあまりよろしく無い評価となるこのDA 18-55 WRですが、K-7のキットレンズの場合この大きさで防塵防滴(簡易ですが)で本体もそうですので防塵防滴キットとしては貴重です。何よりもAPS-C向けの標準ズームなのに230gと軽量なのは魅力的です。

今回比較したニコン18-55 VRも、LUMIX G 14-45もそうですが、距離指標が無いためにピントを微調節して合わせるのが大変でした(主にライブビューで確認しつつフォーカス合わせています)が、DA 18-55の場合はしっかりした距離指標がありますし、ピントリングも質感があってフォーカス位置を合わせるのは非常に楽です。

DA 12-24もそうでしたが、広角側で無限遠を出すには、ペンタックスDAの場合、限界までピントリングを回すだけで良いと言うことで、とてもMFが楽で(QSFS対応も立派)、キットレンズにも関わらず操作性を手抜きしていません。ペンタックスレンズの場合、軽量レンズでも全てこのようになっていて好感が持てます。

ニコンの18-55などでは、そもそもピントリングそのものが省略されていて、前玉のユニットそのものを回すタイプとなってしまっていますし、より酷いことにマウントそのものがプラスチックですので、耐久性的に不安があります(他のメーカーでも最近のキットレンズでは似たような感じですが)

その点で、LUMIX G 14-45とDA 18-55はちゃんと金属マウントですしピントリングも独立ですし、DA 18-55の場合はさらに距離指標も手抜きせずあるということで、メーカーによってどこを重視するかの方針の違いが見えます。

開放側ですと写りは微妙ですが、私の場合は標準から望遠側はあまり暗いところで使いませんので、どうせF8まで絞るしということで、これはこれで悪くはありません。K-7にはAF微調節機能もありますのでAFでもどうにかなるでしょう。

なにより軽いというのが良いですし、それにも関わらず手ぶれ補正も効くということで、カメラ本体側にAF駆動モーターと共に手ぶれ補正ユニットも内蔵しているペンタックス機の場合、レンズの数が増えるほど全体的に軽くなる傾向なのは助かります。

ズームレンズの出来だけ見ると全体的にニコンDX一式の方が優秀そうなのですが、使うレンズを厳選して行くのであれば全体が軽くでき、何よりも使い易いペンタックス一式も悪くなさそうです。

なお、軽くて写りが良ければ・・・であればマイクロフォーサーズでも良いのでは?というのもありますが、やはりまだEVF周りなどミラーレス機は完成度が低いので、使いやすくファインダーも光学式で大きくて見やすくて、でも全体が軽いのが良いという要求の場合にはK-7は良い選択でしょう。

ということで、望遠レンズとか魚眼など、順調に手元にKマウントのレンズ増えていますので順に比較予定です。
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ペンタックス DA 12-24 購入と広角ズームレンズ比較

2010/01/19 19:07
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私の場合メインとなるのは広角ズームですので、さっそくK-7用として、本命のペンタックス純正広角ズーム DA 12-24mm F4 ED AL [IF] を買ってきました。

とは言ってもこのDA 12-24、光学系的には今持っているトキナーの12-24 (私がニコン用で持っているのはII型ですが) とまったく同じですので、写りそのものはこれと同じはずです。

ということで今回、一応これを確認ということで、D90 + トキナー12-24 IIとの撮り比べになりますが、最近このブログでの広角レンズリファレンスとなっているLUMIX G 7-14の換算18mmでも同時に撮影してみました。

撮影はいつもの場所で、F4, F5.6, F8で撮影です(マイクロフォーサーズではF8まで絞ってもボケるだけですので省略)

いつものようにRAWで撮影して、Lightroomの自動階調プリセットで現像です。参考までにDA 12-24だけいつもの構図で換算28mmでも撮影してみました(後の標準ズームとの比較用です)

・ K-7 + DA 12-24 ( 12mm, F4開放, F5.6, F8 )
・ D90 + Tokina 12-24 II ( 12mm, F4開放, F5.6, F8 )
・ GH1 + LUMIX G 7-14 ( 9mm, F4開放, F5.6 )

・ K-7 + DA 12-24 ( 18mm, F4開放, F5.6, F8 )

比較結果ですが、新しく買ったDA12-24は特に片ボケなどもなく、K-7でも良く写っています。光学系同じですので似た様な写りで、問題があるとしたら同様、色収差が特に大きいことですが、今時ですと現像時に補正できますので、まぁ良いでしょうと。

こうして撮り比べてみると、微妙にDA 12-24の方が周辺まで写りの良い傾向で、ニコンマウント側が微妙にハズレ個体の可能性もありますが(一応メーカーで光学系全取り換え済みなんですが)、あと今回違いがあるとしたらフォーカス位置の違いの可能性でしょうか。

この12-24、基本的には像面湾曲は小さいのですが、厳密には湾曲と言うか像面が波打っていて、同心円状にピンぼけする傾向があります。これはトキナーのレンズですと良く見かける傾向で(前に使っていた11-16なんかでもこんな感じでした<前に撮ったものでも分かります>)、そのため何も考えずに中央部にピントを合わせると微妙に全域では写りが悪くなることがあります。

一応注意したつもりだったのですが、D90側では写り的にはこの辺が限界でした。それに対して、DA 12-24では(というかペンタックスレンズ全般のようですが)オーバーインフにはならないので、無限遠で撮る場合、フォーカスリングぶつかるまで回して撮ればほぼ全域問題なく写るので、基本無限遠となる景色撮影ではDA 12-24だととても楽です。

最近のズームレンズですと無限遠で止まらずに回しすぎるとピンぼけになるレンズがほとんどですが、ペンタックス純正はこの点で非常に使い易いレンズに仕上がっています。

ペンタックス特有のクイックシフト・フォーカス・システム(AF後にダイレクトにMFできるシステムで、超音波モーターでなくても可能)も非常に便利で、K-7側性能の不安点としては暗所でのAF性能もありましたが、これならさっとフォーカスリング回すだけで良いのでMFで十分です。写りも結果的に良いです。

あとDA 12-24(と初期型のトキナー12-24)は、逆光性能は確かに良くない様ですが、トキナー12-24 IIでもゴースト出やすいですし、私の手元の他の広角レンズ(ZD 7-14やG 7-14など)でもゴーストに関しては似た様なものなので、まぁどうにかなるでしょうと。ただフレアに関してはII型より出やすい気はします。

なお、DA 12-24の良い点として、トキナー12-24より100gほど軽いというのがあり、これがK-7に切り替える大きな理由の一つでもあります(ペンタックスのレンズは全般的に軽量)

比べてみると、トキナーの方が全体的にしっかりしていて、それに対してDA 12-24の方は前玉側が独立したパーツで、前に使っていたZD 9-18が似た様な構造で小型軽量に仕上がっていましたが、あれは1年もしないうちに前玉がガタついてしまったのでちょっと耐久性の点で不安かもしれません。ただ、ZD 9-18よりはしっかりしていますので多分大丈夫でしょうと(ZD 9-18はプラスチック多用しすぎ)

あと、やはり写りだけ見ればマイクロフォーサーズのG 7-14が優れてはいますが、こうして撮り比べてみるとK-7だけ14Mということで画素数多いだけありますし、K-7はローパスの効きも弱そうですので、解像感重視の景色撮影には悪くなさそうです(まぁ、ここまでの解像度は個人的には不要ではありますが、大きいカメラなのに写り悪いのも・・・)

ということで、最低限問題なさそうなので、おそらくD90からK-7の方に切り替えると思いますが、他のズームに関してはちょっと不安です。引き続き比較してみます。

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Pentax K-7 購入と高感度時ノイズテスト

2010/01/17 20:15
ここのところコンパクト機の比較が続いていましたが、これに関しては現状リコー機に統一ということで、GR Digital III と GXR + S10 に落ち着いています。カタログスペックと暗所性能だけ見ればF2ズームと言う事でS90が優れているのですが、使いやすさとRAW撮影時の画質重視の選択となりました。

ということでS90やWX1を売って機材を多少整理しているわけですが、今現在困っているのがDSLR中級機の選択でして、以前ですとこれはオリンパス E-30でしたが既に手放してしまっています(理由は<結局E-P2ばかり持ち出すから>ですが)

手元には後はニコンD90があるのですが、D90はそもそも<ニコンのDX 10-24をテストするために買ったような機種>で、このニコン10-24に関しても、テストの結果APS-Cの超広角レンズに関しては<シグマの10-20かトキナーの12-24の方が・・・>ということで既に10-24も手元にはなく、そもそもこれらのレンズ使うのであれば、ニコン以外でも良いよねぇということでマウントから見直しても良いかということで他を探してみると、ペンタックスK-7が良いのではないかと・・・

K-7に関してはちょうど発売時期がE-P1と重なっていまして、当時はマイクロフォーサーズの方に注力していたために見なかったことになっていました(主にレンズに良さそうなものが無かったからですが<このあたりで過去K-7に関して書いてます>)

ここで、D90で嫌なところと言うとニコン的にはこれは中級機(というかAFモーターありでは入門機)扱いなために、D700や過去D300を使ってた身からすると、細かい手抜きが気になることです。

特にAF微調節ができないことがサードパーティ製のレンズを使う際に困りますし、親指AF使いとしてはAF-S時にフォーカス優先強制でレリーズ優先にできないことなど(この辺はオリンパスなら入門機でも設定可能)、手抜きされている箇所が気になります(もちろんファインダー視野率などの違いはありますが私はこの辺はどうでも良いところ)

K-7はほぼペンタックスのフラグシップ機ですので手抜きもなく機能も豊富ですし、レンズに関してはトキナー12-24と同じ光学系のDA12-24がありますので、まぁこれがあればどうにかなるかという判断です。それよりもボディ内の手ぶれ補正が効くのがとても良いと。あと小さいのも良いですね。

本当はペンタックスでしたらD90と同じセンサー採用のK-xの方が良さそうなところもあるのですが、K-7の方が使いやすそうというのと、何よりも今までオリンパス以外のボディ内手ぶれ補正搭載メーカー(=ペンタックスとソニー)に手を出さなかったのは簡単な話で、私の場合、空ばかり撮っているために超音波方式のゴミ取りは必須ということです。これがK-xにはなくて致命的。

ということで、ボディ内手ぶれ補正+超音波方式のゴミ取りを採用している機種としてオリンパス以外では、K-7が初ということで、今回試しに購入となりました。基本的にはD90の置き換えを考えていますのでこれとの比較がメインとなりますが、私の用途的にはマイクロフォーサーズ機ともぶつかりますのでこちらとも比較してみます。

とりあえずまだレンズが揃っていませんので、今回は本体側の比較ということで、基本となる高感度時ノイズテストとなります。

比較機種はD90とGH1, E-P2で、レンズはK-7側に合わせてどれもキットズームレンズとなります。K-7がDA 18-55 WRで、D90がNikon 18-55 VR, GH1とE-P2がLUMIX G 14-45です。いつもの50mm比較の場所で撮影画角は換算50mm, APS-C側は絞りF8でマイクロフォーサーズ側はF5.6です。

昼間に高感度テストを行うために全機種ND8フィルタ使用で、絞り優先の露出補正なしで撮影して、RAWをLightroomの自動諧調プリセットで現像しています。ホワイトバランスは現像時にフラッシュに固定です。この設定ですと微妙に露出傾向がノイズ量に影響しますが、そもそもISO感度値が正確かどうかとか、<前にも扱った>様な基準感度の扱いの問題など、感度に関しては正確に評価するのが面倒ですので、標準的な設定で撮るとRAWデータ上でノイズがどうなるかの参考比較となります。

なお、K-7のハイライト側拡張は念のため切って有ります。

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・ K-7 + DA 18-55 WR ( ISO200, ISO400, ISO800, ISO1600, ISO3200 )
・ D90 + Nikon 18-55 VR ( ISO200, ISO800 )
・ GH1 + LUMIX G 14-45 ( ISO200, ISO800 )
・ E-P2 + LUMIX G 14-45 ( ISO200, ISO800 )

比較結果ですが、高感度特性はそれほど良くないと言う噂通りで、K-7のセンサーはノイズ特性がセンサーサイズの割りにはあまりよろしくありません。とは言っても他の機種と比較して1段も差があるかどうかで、ISO800程度まではほぼ常用可能でしょう。

ただ、D90と比べるとやはりISO800以上でノイズの差が目立ちますし、マイクロフォーサーズ側の2機種と比べても大差ないか、下手するとE-P2より悪いかもレベルで、APS-Cセンサーでも解像度14Mだとちょっと辛そうです。

個人的にはそれほどノイズには目くじらを立てない(ISO800までしかどうせ使わない)というのと、私の場合暗くなるほど広角側を多用するというのがあるために、多少の高感度特性よりはボディ内手ぶれ補正機構有りの方が評価ポイント高いです。

ボディ内手ぶれ補正機構がない場合はD700のようにISO1600程度までは常用可能であって欲しいですが、E-P1/2やオリンパスDSLRの様にボディ内手ぶれ補正内蔵であれば、経験上ISO400まででどうにかなります(ただしF4が使い物になる広角レンズがある場合ですが)

手ぶれ補正機構に関しては、ペンタックスのものは初めて使うので性能面でちょっと不安でしたが、DA12-24の広角側で試した限りでは1/5秒程度までは耐えられるので2段程度は効果があります(E-3やE-30の様に7-14との組み合わせですと1/2秒でも手持ち可能というレベルでは無いですが、それより少し落ちるE-P1/2と比較するとそれほど性能差ないでしょう<手ぶれ補正に関しては前にも扱いました>)

あと、この様な撮り比べですとペンタックス機の良さが伝わり難いのですが、なによりも使ってみると非常に使い勝手が良く、各所細かいところでこれ作った人は分かってるなーという機種となっています。

ISOオート機能周りに関しても便利でして、他メーカーの機種ですとISOオート時は最高感度程度しか設定できませんが(ニコン機ですとあるシャッター速度以下になったら感度を上げると設定できますが、望遠側で自動的に感度を上げられないのは問題)、K-7の場合嬉しいことに、ISOオート時の最高感度を設定できるだけでなく、この感度の上がり方まで3段階に設定できます。

ちなみにE-P2の場合、超広角側では手ぶれ補正ON/OFFに限らず1/60秒を保つようにISO感度が上がり、GH1の場合はこれが1/30秒とパナソニック機の方が手ぶれ補正機構を前提としたISOオート設定となっています(7-14では手ぶれ補正が効かないのに・・・)

ここでK-7の場合、標準設定ですと広角側では1/60秒を最低限保つ設定(つまりE-P2と同じ)ですが、ISO感度の上がり方をSLOWに設定するとこれが1/30秒(=GH1と同じ)となり、設定を自分で選べます。

私の場合<前にも書きました>様に、D90とGH1ではISOオートの限界をISO800まで、E-P2ではISO400までに設定して用いていますが、これはE-P2の場合ボディ内手ぶれ補正頼みにしてあまり感度を上げたくないからで、ISO400でも止められないと判断したら手動でISO800にしています(1/60秒では超広角では感度上げるの早すぎ)

ですが、K-7の場合ISO感度限界をISO800にした上で、感度の上がり方をSLOWにしておけばほぼフルオートで同じことを行えることになります。超ベンリ。

その他、Pモード時のプログラムラインを自分で設定できるなど(これができる機種初めて見ました)、各所とても使いやすく多機能に仕上がっています。フラグシップ機だけあって基本的な機能もほぼ問題ありません(個人的にあとK-7に欲しいのは、D90や最近のオリンパス機でも可能な露出0EV値のオフセット機能ぐらいですかね)

この大きさにも関わらず中身はフラグシップ機ということで、重くなっても良い場合用の持ち出し機材としては理想的です。レンズも全体的に軽いのは良いです。

ただまぁキットのズームレンズに関しては酷い写りだなーとか、レンズ周りに関してはいろいろ不安要素はあるのですが、今のところは満足感は高いです。順にKマウントのレンズ揃えて比較予定です。
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コンパクトデジタルカメラ黒つぶれ特性検証

2010/01/11 19:50
前回の<白飛び検証>の続きで、今回はシャドウ側の特性に関してです。

以前にも<LX3やF200EXRとの比較を行っています>し、このブログでは定期的に行っているテストですので、そちらも参照されてください。

撮影は前回と同時に行っていますので、比較機材同じで、GRD3, GXR + S10, S90, E-P2 + LUMIX G 14-45となります。

今回は超アンダー側撮影ということで、E-P2側は絞りF11(-7EVだけF16)、GRD3とS90は絞りF5.6、GXR側は絞りF4.8となっています。全機種全てND8フィルタ使用で、E-P2以外ではさらにアンダー側でND8フィルタの2枚重ねで撮影しています(あまり絞ると回折で像がボケてしまうので、これを防ぐためです)

今回の黒つぶれテストの内容は前回とは逆で、撮影時に思いっきりアンダー露出で撮影して、RAW現像時にプラス方向に露出補正してみるというものです。主にRAWデータの暗所側を見るテストとなります。

現像は前回と同じでLightroomの自動諧調プリセット現像で、これですと最大+4EVまで露出補正されます。ですが今回、適正露出からアンダー方向に-7EVまで露出補正して撮影しています(もちろん実際はマニュアル露出です)ので、Lightroom側での補正が追いつかず、-5EV以上では暗いままとなります。

なお、ホワイトバランスも前回同様でRAW現像時にフラッシュに固定してあります。

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結果ですが、基準感度の差がそのまま出まして、完全に前回の白飛び特性と逆の結果となっています。

ダイナミックレンジテストというと通常はグレースケールを撮影することが多いと思いますが、実用上ではシャドウ側は単に黒つぶれしないかどうかよりも、暗所ノイズの出方の方が重要です(主にシャドウ側を持ち上げた場合に気になる箇所ですので)

黒ツブレしているかどうかだけですとE-P2含めてどの機種も大差有りませんので、ダイナミックレンジそのものは4機種であまり差が無いと思いますが、詳細に見るとやはりシャドウ部で生じるノイズ量にかなりの差があります。

特に酷いのが、ISO200で撮影しているE-P2でして、もちろんISO100で撮影すれば1段分は向上しますが(白飛びは1段分酷くなります)、センサーサイズの割にあまり良くない結果で、シャドウ側にかなり酷いノイズが生じます。E-P2(に限らずオリンパス一眼はどれもそうですが)を用いていて気になるのは、特にこの暗所に生じるノイズで、やはりちょっとひどすぎるかと思います。

1/1.7インチソニーセンサーを用いている3機種に関しても、基準感度が高いほどそのまま暗所ノイズが酷い傾向で、特にGXR+S10の組み合わせがあまり良く有りません。E-P2と同じぐらいは暗所ノイズが出ています。

S90も暗所ノイズが多い傾向ですが、S10よりはまだ良いようです。

前回同様に特徴的なのがGR Digital IIIでして、白飛びテストではあまり良い結果ではありませんでしたが、こちらの黒つぶれテストではとても素晴らしい結果で、ハイライト側のレンジを暗所側に大きく割り振っているだけあるようです。2段はセンサー大きいはずのE-P2より、実用上のダイナミックレンジではGRD3の方が勝っている気します(ただし白飛びに注意ですが)

なお、だからといってE-P2のISO200が使いものにならないかというとそんなこともなく、この機種の暗所ノイズは主にパターンノイズ(センサーの列処理周りで生じる?)ですので、RAW現像時に通常のノイズリダクションではなく、Silkypixのノイズ整列の機能を用いるとかなり綺麗に消せます。

これに関しては<以前にGH1の縞状ノイズに関連して取り扱いました>が、フォーサーズセンサー機に限らず多くの小型センサーで同様の傾向ですので、暗所ノイズで困った時はこれを試してみると良いのではないかと思います。特に低感度時から生じる暗所ノイズに有効で、空などで目立つザラザラノイズが綺麗に消えてくれます(ソニーセンサー機ではあまり効きませんが実はセンサー側で消している?)

この様に今回の結果は3機種とも同じセンサー搭載機なので、センサーが同じでも最低感度やゲイン設定が違うと、ノイズや白飛び特性、暗所側ノイズがこれだけ変わってくるという分かりやすい例なのではないかと思います。

ということで、前回とは完全に逆でGRD3が特に優秀そうだということになりますが、同じセンサーを用いているS90やS10も同様にコンパクト機としてはとても優秀で、このソニーのセンサーはやはり悪くないと思います。

それに対してパナソニックのフォーサーズセンサーはその大きさの割に1〜2段ほど性能が悪いとも言え、まだまだ改善の余地がありそうです(ノイズ的にはLMOSというのが辛いのかもしれませんが)

とは言っても、D300やD90のCMOSセンサーも優秀ですし、現状でソニーがセンサー頑張っているということなのでしょうね。
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コンパクトデジタルカメラ白飛び特性検証

2010/01/10 18:33
この時期らしく東京では雲一つ無い青空が続きますので、最近手元に増えてきたコンパクト機に関してダイナミックレンジテストを行ってみました。

ダイナミックレンジというとどうしても白飛びの方を気にされる方が多いかと思いますが、白飛びレベルに関してはメーカー側の設定の問題でしかなく、センサー性能と実はあまり関係ありません。ダイナミックレンジで重要なのは、むしろシャドウ側がどれだけ潰れずに粘るかですが、まずは結果の分かりやすい白飛びに関しての検証となります。

比較機種は、ソニー1/1.7インチセンサーを搭載した、リコーのGR Digital III、GXR + S10ユニット、あとキヤノンのS90となります。3機種ともまったく同じセンサーとなります。

比較用にマイクロフォーサーズ機のオリンパスE-P2でも撮影してみました。本当はWX1でも比較したかったのですが、RAWで撮れないのと、この機種の場合マニュアル露出撮影ができないので省略です。

E-P2(厳密には前のテストはE-P1ですが)とS90の比較は<以前にも行っています>ので、これらとの対比でLX3やF200EXRと比較したい方はそちらも見てください。

撮影条件ですが、E-P2の方はレンズがLUMIX G 14-45で全機種画角は換算28mmです。ただこの辺は今回の比較では影響が少ないのでどうでも良いところです。

今回、解像感重視でE-P2はF5.6, S90とGRD3はF4, GXRはF3.8で撮影しています(GXRはGX200同様に、指定できるF値がどうも半端)

撮影ISO感度は最も白飛びし辛いISO値ということで、E-P2がISO200, 他の3機種は撮影可能最低感度でしてGRD3がISO64, S90がISO80, GXR+S10がISO100となります。GRD3のISO100でも撮影してみましたが、白飛び傾向はISO64時とほとんど同じでした。前に扱った様にS90もISO100でほぼ変わりません。

検証はいつものように、EV値を揃えた上で徐々にオーバー気味の露出でRAWを撮影し、これをRAW現像時に撮影時のオーバー傾向を打ち消すだけアンダー方向に露出補正して、主に青空がどれだけ飛ぶかということをチェックします。

前と同じようにLightroomの自動諧調プリセットで現像しています。これですと自動的に-4EVまで補正されますので白飛びが確認しやすくなります。あとホワイトバランスは全てLightroom側でフラッシュに統一してあります。

今回ISO値やF値バラバラで比較が面倒なのですが、EV値同じになるように縦方向に並べてあります(ただGXRだけ半端で1/3EVステップぴったりに揃ってませんが)

実際の露出に関しては、例としてS90の場合ISO80時に絞りF4で1/500秒(でAE使用時露出補正0EV)でしたので、この値を今回+0EVとしていますが、どの機種でもこの値近辺で適性露出となりましたので、AE+露出補正でどれだけプラス補正すると、RAWで撮影&アンダー現像時に空の青さが戻せなくなるかのテストとも言えます。

なお、撮影は全てマニュアル露出モードでシャッター速度を順に変えてEV値を揃えて撮影していますので、今回の検証では実際には各機種の露出傾向に依存しません。

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結果ですが、今回面白いことに3機種ともセンサーがまったく同じにも関わらず、白飛びするレベルがバラバラです。そもそも同じセンサーなのに最低感度が異なるので、こうなるのではないかとは思ってはいましたが。

まず、E-P2のISO200と同レベルなのがGXRのS10ユニットでして、つまりD90やD700などの最近の一眼レフと白飛び特性は変わらないかむしろ良いということになります(<D700やD90は以前検証済み>)。RAW上ではハイライト側で2EVを超える余裕があります。

前にも扱いました>ように、E-P1/2や今回のS10よりも少しだけ白飛びしやすいですが、大差ないのがS90です。既に手元にありませんが、前に用いていたLX3とも大差ないはずです。一眼レフですとD90あたりとほぼ同じです。

今回、特に面白いのがGRD3でして、他のカメラと異なり1EV程度のオーバー補正でも白飛びする傾向で、これはISO100でも変わりません。

では、GRD3がダメなのかというと、全くそんなことは有りません。そもそもセンサー同じですのでダイナミックレンジそのものはS10やS90とまったく同じはずです。

どういうことかというと、つまりGRD3の場合、ハイライト側の白飛び特性より、シャドウ側の黒つぶれを重視する設定になっているということです。これですとノイズも少なくなります(特にシャドウ側でのノイズ)

前の高感度時ノイズテスト>で微妙にGRD3は、同じセンサーのはずのGXR+S10より低ノイズ気味でしたが、理由はつまりGRD3はハイライト側の粘りよりシャドウ側重視で、RAWデータ生成時のゲインを低めにしてあるせいだと思われます。

なぜこうなっているかですが、そもそもGRD3の想定使用者が、白飛びをカメラのせいにするような初心者ではないというのはあるのでしょうが(撮影時に露出アンダーにして現像時に明るく補正すればS10と同じ)

S10側がE-P2と同じレベルということは、つまりD90やD700とも同レベルということですので、おそらくS10の白飛び特性をA12ユニット側に合わせたということなのではないかと思います。既にA12ユニットが手元にないので検証できませんが、多分そういうことでしょう。

この様に、GRD3の方はRAW上でのハイライト側の余裕が1EV程度しかありませんので、撮影時には注意となります。

昔のフォーサーズ機や、今のE-P1/2やE-30、E-620のISO100で撮影したのと同じ傾向で、単に撮影時に露出をミスらなければ良いだけではありますが、露出に悩んでRAWで撮る場合は、マイナス補正気味に撮るのがお勧めということになります(<パナソニック一眼も同様の白飛び傾向>ですが、AE使用時露出アンダーになるので実際は飛びにくい印象です)

GXR+S10では逆で、白飛びは意外と生じませんが、<特に暗所にノイズが浮きやすい傾向>ですので、撮影時に白飛びを恐れてあまりアンダー露出にしない方が良いと言うことになります。シャドウ部にノイズが出てしまいます。現在のオリンパス一眼のISO200時(ISO AUTO時含む)に近い撮り方となります。

S90はGRD3とGXR+S10の間でバランス的には悪く有りません。ただやはりコンパクト機であってダイナミックレンジは狭いですので、一眼のRAWほどレンジをカバーできません。撮影時に適性露出で撮影するのが基本となります(D700なんかではRAWでアンダー目にさえ撮っておけば<4段程度は補正可能>だったりしますが)

ただ、撮影を絶対に失敗したくない時には良いですが、露出が適当なのをカメラに頼っているだけ・・・(笑
今時のデジタルカメラであればダイナミックレンジに関してはどれもほぼ問題ないレベルに達していると思います。

ということで、次回はシャドウ側の検証予定です。
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標準画角でのセンサーサイズと写りの関係

2010/01/09 18:57
前回行った<広角側でのセンサーサイズと写りの関係>の続きです。今回は換算50mmで同じことを行ってみました。

あと最近、D700側のファームウェアバージョンアップでAWB傾向など変わりましたのでこれの検証も兼ねて、青空を重視して撮影してみました。今回、冬らしく雲一つ無い晴天での撮影ですので、空の青さの比較も行えます。非常に安定した露出状況で撮影しています。

今回の使用機材ですが、フルサイズのD700にシグマの50mmF1.4DG、DXのD90にニコン35mmF1.8G, マイクロフォーサーズのGH1とE-P2にZD 12-60, 後はコンパクトデジタルカメラで、GRD3とGXR + S10, S90とWX1と前回と同じカメラの組み合わせとなります。

あと本来はGXRにはA12ユニットでも試すべきですが、既に手放してしまっているので手元にありません。<以前にも同じ構図で撮影しています>のでそちらを見てください。

GRD3は50mmでは撮れないので今回省略しても良かったのですが、せっかくですので発色確認ということで比較に入れています。

RAW現像はいつものようにLightroomの自動諧調プリセットで何も変更せずそのままです。あと参考に本体側で出力されたJPEGも公開しておきます。

撮影時の露出補正は全て0EVで、JPEGの設定に関してはできるだけ標準的なものにしてあります。

前回同様にF値はF3.5に固定して撮影しています。全機種WBはAUTOです。

・ D700 + Sigma 50mmF1.4DG ( Lightroom現像, 本体生成JPEG )
・ D90 + Nikon DX 35mmF1.8G ( Lightroom現像, 本体生成JPEG )
・ GH1 + ZD 12-60 ( Lightroom現像, 本体生成JPEG )
・ E-P2 + ZD 12-60 ( Lightroom現像, 本体生成JPEG )
・ GR Digital III ( Lightroom現像, 本体生成JPEG )
・ GXR + S10 ( Lightroom現像, 本体生成JPEG )
・ S90 ( Lightroom現像, 本体生成JPEG )
・ WX1 ( Pモード撮影, 手持ち夜景モード )

前回の広角側での比較ですと、周辺の描写に関してはセンサーが大きいほど辛い感じでした。それでも差が出ていたのは四隅ぐらいだったいうことで、標準画角となる今回の換算50mmですと、良いレンズさえ使えばF3.5程度ではセンサーサイズに関係なく、写りそのものは全域問題無いということになります。

ニコンFマウント側は今回どちらも単焦点レンズということもあり、ほぼ周辺まで問題ありません。ただ深度内に微妙に入りきっていないという感もあって、中央から左上重視でピントを合わせるとどうも右側がボケ気味です(ピントいろいろ変えて撮影しています)

シグマの50mmやニコン35mmに限らず<S90のレンズでもそうでした>が、どうも像面湾曲気味で、ここの構図ですと左側の距離が遠く、右側が比較的手前なので、像面湾曲具合と合わさって全域シャープにフォーカスを合わせにくいのかもしれません。とはいっても、この構図ですと全て100m以上離れていますので本来十分深度内のはずです。

実際にマイクロフォーサーズ側ですと右側まで含めて全域シャープに写っています。ということで、パンフォーカスで撮るのが目標ということであれば、今回の例ではマイクロフォーサーズの2機種が最も優れています。

これは単にレンズが良いだけではありますが、深度を深くして撮りたい場合にはやはりセンサーは小さい方が有利ということもあり、比較的高倍率のズームレンズにも関わらず、Fマウント側の単焦点レンズより同一F値でZD 12-60の方が写りが良い結果となっています。

とは言っても広角側と異なり、センサ小さいほど良いと言うほどでもなく、各機種で写りだけ見ればそれほど差がありません(S90やWX1の写りが悪いのは50mmでも同じです)

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ここで、今回空が占める面積が大きいこともあって、小センサー機で気になるのは、どちらかというと低感度から生じている暗所ノイズです。これに関しては<以前にも扱いました>が、特にコンパクトデジタルカメラですと最新のセンサーであっても空などのフラットな箇所で気になります。センサーの大きさがフォーサーズぐらいになれば最低感度でほぼ問題ありませんが、1/1.7インチセンサーサイズ以下ですと空がザラつき気味です。

ですので、今回の例ではどちらかというとセンサー大きい方が良く見えます。D700の写りはとても滑らかです。

あと発色に関してですが、JPEGですとこんな感じ。

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全体的にオリンパス機とリコー機(あと他のコンパクト機)が空の青さの出やすい傾向ですが、色に関してはAWBの違いが大きく、今回の機種ではそれもさほど問題ないでしょう。

それよりも使っていて気になるのは露出傾向でして、今回全て露出補正0EVの分割測光の類ですが、明るさがかなり異なります。特に最近のニコンのDSLRは露出が明る目の傾向だと感じます(露出が明るい時だけ?)

GH1は逆で、同じレンズにF3.5のISO100にも関わらず、E-P2の倍のシャッター速度となっています(常にアンダーなわけではなく飛びにくくする傾向?)

オリンパス機とリコー機はほぼ標準的ですので結果的に多少暗めの絵となり、色の濃さと合わさって空の青さが際立つ傾向です。

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Lightroomでの現像結果ですと、自動諧調ですので露出の差は消えますが、それでも色の濃さには差が有り、RAWの時点でもオリンパスとリコーは青の出やすい傾向です(さらにAWBがマゼンダ傾向)。ニコン機では同様にRAWでも青が出にくくて、D90はその傾向が強くなります(つまり黄色っぽい)

あと、ニコン機はこの手の晴天時ですとAWBがアンバーやマゼンダに転びやすかった感がありましたが(<前にも同様の撮り比べやっています>)、今回のファームアップでD700は少し収まっているかもしれません(ただ今度はグリーン過ぎ?)。D90とはWB傾向が変わっているようです。とはいってもレンズの色の影響や、今回微妙に画角が違うこともあってこの作例だけでは何とも言えません。個人的にはどうせRAWで撮ることもあってAWBはどうでも良かったりしますが。

ということで、基本的にはどのカメラも良く写りますが、全域パンフォーカスでシャープに写すということを重視するのであれば、バランス的にはマイクロフォーサーズあたりが良さそうです。特にLPF効果の弱いパナソニック機ですと非常にシャープに写りますし、オリンパス機ですと比較的モアレが出にくいです。

ただ、標準から望遠にかけては、広角側ほどセンサーが小さいことによる収差の影響は少なく(おそらくテレセントリック性の問題)、良いレンズを持ってくれば描写的にはAPS-Cやフルサイズでも全く問題ありませんし、むしろ標準画角ではパンフォーカスよりもボカしたい場合の方が多いでしょう。

さらに望遠側ではブレが酷くなりますのでできるだけ高速シャッターを切るために感度を上げたいはずで、標準から望遠側の画角を重視するのであれば、センサーは比較的大きい方が良いのではないかと思います。

もちろん望遠でも換算300mmを超えるような超望遠になってくるとレンズが巨大化しますので、小型化と言う点では小センサーもメリットありますが、AF性能も劣ることが多く、特に動くものを撮るのは辛くなります。

ということで、やはりセンサーサイズは適材適所で、必要に応じて使い分けるのがベストなのでしょう。
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低感度時のセンサーサイズと写りの関係

2010/01/04 20:10
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気がついてみると今現在、1/2.4インチセンサーのWX1から135フルサイズのD700まで、APS-C、マイクロフォーサーズ、1/1.7インチのコンパクトデジタルカメラと主流なセンサーサイズのデジタルカメラを全て持っていますので、試しにセンサーサイズが変わると写りがどう変わるのか実験ということで、持っているデジタルカメラを全て持ち出して換算28mmで比較撮影してみました。

このセンサーサイズの違いに関しては、画素数が同じであれば間違いなく<最も影響があるのは高感度時ノイズ>ですが、では低感度時の写りはどうなの?というのが今回の比較ポイントとなります。

なお、今回フォーサーズ機のE-30が抜けていますが、これに関しては既に手放してしまったので、現在フォーサーズボディが手元にありません。最近E-30の持ち出し頻度が低くて、E-P2メインになったためですが、フォーサーズのレンズそのものは非常に写りが良いのでまだ手元に残してあります(今後まともなボディが出ると良いですねぇ)

ということで今回の撮影機材ですが、単焦点のGRD3に合わせて換算28mmでの撮影になりますので、D700ではNikon 28mmF2.8D, D90ではNikon DX 18-55 VR, マイクロフォーサーズのGH1とE-P2ではLUMIX G 14-45, あとGRD3とGXR + S10, S90とWX1という8機種での比較となります。使用レンズはどれも優秀なものばかりです。

撮影はRAWで撮れないWX1以外はRAWで撮影してLightroomでの自動諧調プリセット現像ですが、曇空でしたので少し明る目に現像してあります。RAW側のホワイトバランスは手動(JPEG側はAWB)です。

いつもはこのようなセンサーサイズの異なる比較の場合、絞り値を調節して深度を合わせていますが、今回は参考として全て同じとし、F3.5共通で撮影しています(NDフィルタ専用のWX1以外)

参考までにLightroom以外に本体生成JPEGも示します。あと、WX1では+1EV露出補正しての手持ち夜景モードでの撮影結果も示します。

いつもの<28mm比較の場所>ですと四隅の描写が見えにくいですので、今回は特別に<普段広角レンズ比較している場所>で撮影しています。

・ D700 + Nikon 28mm F2.8 D ( Lightroom現像, 本体生成JPEG )
・ D90 + Nikon DX 18-55 VR ( Lightroom現像, 本体生成JPEG )
・ GH1 + LUMIX G 14-45 ( Lightroom現像, 本体生成JPEG )
・ E-P2 + LUMIX G 14-45 ( Lightroom現像, 本体生成JPEG )
・ GR Digital III ( Lightroom現像, 本体生成JPEG )
・ GXR + S10 ( Lightroom現像, 本体生成JPEG )
・ S90 ( Lightroom現像, 本体生成JPEG )
・ WX1 ( PモードJPEG, 手持ち夜景モード )

今回センサーサイズがバラバラにも関わらず絞り値が同じなので面白いことになっています。

全体的な傾向としては、今回の様に広角側であればセンサーサイズの小さい方が四隅の写りが良い傾向となります。一般的な常識ですと、センサーサイズが大きいほど写りも良いと思われていますが、最低感度ですとノイズ量の差も消えますので、最終的にレンズそのものの描写で決まり、結果的に同一F値ですとセンサーサイズの小さい方が写りの良い傾向となります(小センサーほど深度が深いだけとも言えます)

これは特に広角から超広角レンズ側で顕著で、標準や望遠側はこの傾向は弱まります(クロップしたのと同じですし)

もちろん、センサーが小さければ無条件で写りが良いとは限らず、今回の例ですとS90とWX1はレンズの描写があまり良くないためにこれに当てはまりません。また、WX1は最低感度でもノイズが多いために、ノイズリダクションの影響で細部が潰れてしまっています。

ですが、特に広角側はフルサイズ機のD700の周辺描写よりAPS-CセンサーのD90の方が同一F値でより写りが良くなる傾向ですし、同様にAPS-Cよりフォーサーズセンサーの方がより良く、コンパクト機といっても十分ノイズの少ないリコーの2機種であればレンズも優秀ですのでマイクロフォーサーズ機と同じぐらい良く写っています。

リコーの2機種は解像度10Mというのと、特にパナソニックのGH1がローパスフィルタの効果が弱いということもあって、今回の組み合わせではGH1 + LUMIX G 14-45が全域最も良く写っていますが、特に広角になるほどレンズ的には小センサーが有利ですので、たとえばGXRでより小センサーの広角ユニットを作れば、LUMIX G 7-14より良く写る広角レンズを実現できる可能性あります(<前にも書きました>)

これは、センサーサイズに対してレンズが大きいほど良く写るので、レンズの大きさが同じ程度であれば、むしろセンサーは小さいほど写りが良くなるという理屈です(センサーからレンズまで全て縮小すれば光学的には同じですので)。もちろんレンズがどんなに馬鹿でかくなっても良いのであれば(あとマウントなどでの制約がなければ)センサーは無条件に大きいほど良いのでしょうが、実際はそういうわけにはいきません。

ここで、センサーサイズが大きければダイナミックレンジも広くなる傾向ですし、<低感度時の暗所ノイズの問題>もありますが、今時のセンサーはコンパクトカメラ用でも10EV程度のダイナミックレンジはありますので、普通に撮る分にはコンパクトデジタルカメラ向けのセンサーでも十分です。

とはいっても実際は、センサーが大きければより高感度に強くなるので、収差を抑えるために絞りを絞れば良いだけであり、結果的にセンサー大きいほど表現の幅が広いのは間違いないところです。ボカすために深度を浅くしたい場合や、高感度で高速シャッターを用いる場合などはやはりセンサーの大きな(そして位相差AFの)一眼レフでないと現状では困難でしょう。

ですが、私の様に主に広角側で、動くものはあまり撮らず、主に絞ってパンフォーカスで撮るのであれば特に一眼レフである必要はなく、ミラーレスのマイクロフォーサーズやGXRの様なシステムでもそれほど困らないか、むしろ有利ということになります。

ということで、デジタルカメラの画素数競争が収まってきたことで、マイクロフォーサーズやコンパクトカメラなどの小センサー機も悪くない時代になってきたと言えます。おそらく一眼レフの方は今後主に動くものを撮る人向けに特化していくのではないかと思いますが、画素数がコンパクト機と同じままですと一眼レフの画質的優位性があまりないですので、一眼レフでは再び画素数競争になるのではないかと想像します(高感度時特性だけを向上するのも無理があります)

ただしそうなると、フルサイズであっても銀塩向けレンズを流用するのは無理があり、新規設計の巨大なレンズ群でないとその画素数についていけなくなると思われます。

ということで、私には10M以上の画素数は不要ですので、今後は一眼レフでなくて、ミラーレス機やコンパクトデジタルカメラがメインになっていくと思います。
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コンパクトデジタルカメラ室内暗所撮影比較

2010/01/02 19:25
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コンパクトデジタルカメラがまた手元に増えてきましたので、まとめて久しぶりに室内暗所比較をやってみました。

同様の撮影で過去の機種に関してはGX200やLX3, F200EXRなど<これ>とか<これ>でやっていますが、この撮影場所は長らく改修中だったために、最近の機種では撮影が後回しになっていました。が、最近撮影可能になりましたので、今現在持っている、キヤノンS90、リコーのGXR + S10, GR Digital III, ソニーWX1と、あと比較用に一眼でも比較的小型のE-P2にM.ZD 14-42との組み合わせでも撮影してみました。

撮影ですが今回は撮影条件はあまり合わせずに、室内暗所をフルオートに近い条件で手持ちで撮っています。レンズ絞り値など条件が揃っていませんが、実際の撮影条件に近いと思います。総合的な暗所性能を見るテストとなります。

画角はGRDに合わせて換算28mmでレンズ絞り値は全て開放側です。ここは暗いために、プログラムモードで撮影しても絞り開放になりますので、フルオート撮影とほぼ同じ結果となります。

また、今回いつものようなRAW現像ではなく、本体生成JPEGでの比較となります(WX1ではRAW撮れませんし)。E-P2やリコー機など、ノイズリダクションが切れる機種はOFFになっています(修正:E-P2はNR標準設定になっていました)

あと色や諧調の設定などは標準的なものとなっています(E-P2の諧調オートやWX1のDROなどのノイズが増えそうな機能はOFFです)

露出補正はどれも0EVで標準的な露出設定ですが、WX1の夜景モードでだけ+1EV露出補正しています。あと、手ぶれ補正機構がONにできる場合はこれを用いています。

ISO感度は200〜1600まで変えて撮っていますが、今回はISO400とISO800の結果だけフルサイズで示します。

参考までにISO AUTO(限界値設定出来る場合ISO800まで)で撮影した場合、E-P2はISO400 (F3.5, 1/13秒), S90はISO640 (F2, 1/60秒), GRD3がISO248 (F1.9, 1/30秒), GXR+S10がISO351 (F2.7, 1/30秒), WX1がISO400 (F2.5, 1/40秒)となりました。

・ E-P2 + M.ZD 14-42 ( F3.5開放, ISO400, ISO800 )
・ S90 ( F2開放, ISO400, ISO800 )
・ GR Digital III ( F1.9開放, ISO400, ISO800 )
・ GXR + S10 ( F2.7開放, ISO400, ISO800 )
・ WX1 ( F2.5開放, ISO400, ISO800, 手持ち夜景モード ISO400 )

各センサーの基本ノイズ量に関しては<前回RAW比較を行いました>ので省略ですが、基本的にはセンサーサイズ依存でE-P2が最もノイズが少なく、そこから一段ほど落ちてソニーの1/1.7インチ搭載の3機種で、さらに1段ほど落ちてWX1となります。

JPEGで見ても同じでE-P2のノイズが少なめでWX1が多めで、常用レベルとしては、E-P2はISO800、S90とGRD3とGXR+S10がISO400まで、WX1がISO200までぐらいになるかと思います。

ただやはり現像エンジン側の処理で微妙に差がありまして、特に処理が優秀そうだと感じるのがキヤノンのS90です。確かに良く見るとノイズ量的にはセンサーが同じだけあってリコーの2機種とノイズの多さは変わらないのですが、S90の場合シャープ感をよく残したままノイズを減らしているので、パッと見にはE-P2とノイズレベルが変わらないようにも見えます。

リコー機はその点ちょっとISO400以上ではノイズ多めに思えます(今回ノイズリダクションを切っているというのはありますが)

WX1はさすがにセンサーが小さいだけあってノイズ多いのは確かなのですが、このセンサーサイズの割に頑張っていますし、手持ち夜景モードを用いることで1段分ほどノイズを減らせますので、これを活用することで1/1.7インチセンサー機と大差ない写りを実現出来ています。

ここで、センサーだけ見れば確かに大きなセンサーほど有利なのですが、カメラ全体で見るとそんな簡単な結果にはなりません。EXIFのシャッター速度を見てもらえば分かる(被写体ブレでも分かる)のですが、開放時のレンズF値がバラバラですので、シャッター速度もそれぞれ異なります。

E-P2の場合、今回標準ズームを用いたのでレンズがF3.5と暗く、そのためにかなりのスローシャッターとなっています(ISO200時で1/6秒)。E-P2は一眼と言ってもミラーが無いために意外と手ぶれが生じにくく、カメラ側内蔵の手ぶれ補正機構も強力ですので、この条件でもほとんどブレないで撮れているのですが、やはり被写体ブレは大きくなります。ISO AUTO時は、広角側ではあまり感度を上げない傾向です(ISO AUTO時でISO400)

修正:1/60秒程度は超広角側でも確保に行くので、E-P2撮影時にISO AUTO MAXが400までだったかも・・・

レンズが明るい割に積極的にISO感度を上げに行くのがS90でして、F2と明るいレンズですのでISO200時に1/20秒までシャッター速度が稼げているにも関わらず、ISO AUTOですと感度がISO640まで上がります。そのために被写体ブレは起きにくいですが、そこまで高感度に強いと言うわけでもありませんので、暗所ですと少しノイズっぽくなり易い傾向です。F200EXRなどでもそうでしたが、比較的撮影に慣れていない人向けのカメラ設定だと思います(ISO AUTO時の上限限界感度も設定不可能)

それに対して、GRD3はレンズそのものがF1.9と明るいこともあり、ISO AUTO時でもISO248までしか上がらず、この明るいレンズのために被写体ブレも抑えられる傾向です。とは言ってもフルオート設定ですとS90と比較して被写体ブレが起きやすいですし、ISO AUTOの限界設定だけではなく、ノイズリダクションがどの感度からかかるかなど細かく設定できますので、基本的に撮影に慣れた人向けのカメラです。手ぶれ補正機構もありません。

GRD + S10ですと、手ぶれ補正機構はありますが、換算28mmですとF2.7まで暗くなってしまいますので、今回の機種の中ではあまり暗所に強い方とは言えません。

WX1はレンズが28mm時F2.5で、センサー感度も普通ということで、そのまま使うとありがちな1/2.4インチセンサー機ですが、手持ち夜景モードが強力ですので、これに頼ることで今回の他の機種並に暗所でも撮影できるカメラに仕上がっています。

あとセンサー周りだけでなく、やはりレンズの写りも重要で、どれも今回開放で撮影しているということもあり、E-P2 + M.ZD 14-42の組み合わせとGRD3の2機種は中央部だけでなく周辺部もほぼ問題なく写っていますが、他の機種では周辺描写が流れ気味です。

そのためにトータルの写りではやはり一眼だけあって、レンズもボディも性能の良いE-P2が優秀ですが、今回の組み合わせですと、レンズが暗い分、トータルの暗所性能では他のコンパクトデジタルカメラと大差なくなります。

E-P2でもLUMIX G 20mmF1.7パンケーキなどの明るいレンズにボディ内手ぶれ補正機構を組み合わせれば圧倒的に暗所向けとはなりますが、今回の28mmの条件ですとZD 12-60などの巨大なフォーサーズ向けレンズを持ち出すしかなく、このレンズの不備はマイクロフォーサーズの問題点ではあります(マウントアダプタでどうにかすると言う手はありますけど)

ということでJPEGで撮るのであれば、S90がその大きさの割に暗所に強くてお勧めかと思いますが、RAW撮影や画質重視であればリコー機か、少し大きくなりますがマイクロフォーサーズ機の方がお勧めです。S90のRAWは今回のような条件ですと色収差が酷く汎用現像ソフトで補正するのは大変です。あと小さいカメラ重視であれば、撮影時の手持ち夜景モード多用でWX1も悪く有りません。

こうして撮り比べてみると、コンパクトデジタルカメラも圧倒的に暗所に強くなっています(特に<以前のリコー機はノイズ多かった>ですがかなり改善されています)。一眼レフを持ち出さないでも、室内程度であれば、これらのコンパクト機で十分でしょう。一眼レフを持ち出すとしたら、AFセンサーの問題もあって、主に動くもの相手でしょうか。
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GR Digital III 高感度時ノイズ比較

2009/12/28 11:07
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前回、<GRD3の低感度時解像感チェック>をやりましたので、今回は高感度時のノイズテストとなります。

前回の撮影時に一緒に撮りましたので、比較機種は前回同様に、GRD3と同じセンサーとなるGXRのS10ユニットと、キヤノンS90、あとマイクロフォーサーズ一眼のオリンパスE-P2(レンズはLUMIX G 14-45)となります。

撮影は全て、画角が換算28mmで、RAWで撮影したものをLightroomの自動諧調プリセット現像となります。これですと露出やコントラストが調節されるので、本来はノイズ比較向きではないのですが、Silkypixで確認した限りでもそんなに明るさなど違いませんのでほぼ問題無いと思います。ノイズリダクションやシャープネスなど現像条件は揃いますし、実際の現像条件に近いので、最終的な画像判断には良いでしょう。

できるだけ各機種解像感が高くなる条件ということで、E-P2はF5.6、その他F4程度まで絞り、各感度で絞り値同一で撮影しています。そのために、全条件でND8フィルタを用いています。全機種AWBで撮影してLightroomでもこれが反映されているはずですが、色に関してはあまり参考になりません(とは言ってもリコー機はやはり青やマゼンダ傾向です)

GRD3がISO1600までということで、今回ISO100からISO1600まで撮影して比較しています。枚数が多いので、ISO400, 800, 1600のみ公開しておきます。低感度時の写りに関しては前回の記事を見てください。

・ GRD3 ( ISO400, ISO800, ISO1600 )
・ GXR + S10 ( ISO400, ISO800, ISO1600 )
・ S90 ( ISO400, ISO800, ISO1600 )
・ E-P2 + LUMIX G 14-45 ( ISO400, ISO800, ISO1600 )

各機種のノイズに関してですが、ソニー製1/1.7インチ10Mセンサー搭載機の3機種(E-P2以外)はセンサーが同じだけあってほとんどノイズの傾向も同じです。ISO400程度までなら問題なくて、それ以上になるとノイズリダクションを強めにするか縮小しないと辛いかと思いますが、コンパクトデジタルカメラとしては画期的にノイズが少ないかと思います。前に用いていた<LX3やF200EXRよりも低ノイズ>です。

さすがに<センサーサイズの違いは覆せない>ということで、フォーサーズセンサー機のE-P2は1段分程度は高感度に強いですし、そもそもこれだけ解像度が12Mとなりますが、本来2段分あるはずのセンサーサイズの違いほどはノイズの出方に差がなく、あっても1段程度ということで現在のパナソニック製のフォーサーズセンサーは、ノイズに関しては相対的にあまり優秀とは言えないでしょう(フォーサーズでも<GH1のセンサーならもう少しノイズに強い>ですが)

ここで、基本的にはコンパクト機の3機種とも似た様なノイズですが、細かく見ていくとノイズ量に差があります。3機種の中では、なぜかGXRのS10ユニットが微妙に他よりノイズが多いように感じます。使っていても、S90よりなんとなく暗所ノイズ出やすいなとは思いました。とは言っても1段も差がなくて、あっても半段程度ですが、なぜこうなるのかは謎です。S90は最低感度がISO80で、GRD3は最低感度ISO64のところ、S10だけなぜかISO100ですので、基本露出傾向に何か差があるのかもしれません。

たとえば<最近の一眼レフですとISO100では白飛びしやすく実質的な基準感度がISO200>になっていますが、似た様な理由で白飛び傾向などで何か差があるのかもしれません。この辺はまた機会があったら検証してみます。

あと、なんとなくですが3機種の中ではGRD3がノイズに関しては良い様に感じます。さすが実質的なリコーフラグシップ機というところでしょうか。

S90もノイズに関しては悪くないですし、レンズがF2と明るいのに手ぶれ補正もありということで、実用上3機種中で最も暗所に強いのはS90となりますが(もちろん単焦点レンズでも手ぶれ補正が効いて、センサーのより大きなE-P2の方が上ではあります)、S90でちょっと気になったのは四隅の空にノイズが出やすいように感じることです。

これはおそらく<LightroomですとS90の周辺光量に関してデジタル補正がかかっている>ために、広角側の周辺ですと微妙にゲインアップされていてノイズが増えているのではないかと思いますが、デジタル的な後処理の影響がノイズにも現れてくるということになります。とはいっても<JPEGですとさらに優秀なキヤノンの補正がノイズに関してもかかる>ので、S90は暗所でも非常に良く写るコンパクト機として仕上がっています。リコー機も以前の機種と比べれば遥かに良くなっています。

ということで、機種毎に細かい違いはあるにせよ、全体的に昔のデジカメに比べればとても高感度時ノイズが少なくなって、とても良い時代になりました。動くものなど撮るのであれば、より高感度時ノイズに強い方が良いのでしょうが、今回のコンパクト機はレンズに関してもどれも明るいですし、GRD3を除けば手ぶれ補正機構もありますので、普通に使う分にはこれで十分撮れると思います。

どちらかというと今後は感度もそうですが、ダイナミックレンジなどを強化する方向に進化して欲しいところですね。
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Ricoh GR Digital III 購入と解像感比較

2009/12/27 22:33
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えーと、GXRを買ったばかりなのに、なぜか手元に リコーGRD3 もあったり・・・

ここ半年ほどコンパクトデジタルカメラに関しては、パナソニック LX3 + フジ F200EXRで満足していたのですが、最近S90買ったことをきっかけに、再びコンパクト機種再考状態になってしまっています(コンパクトは一眼ほど出番ないので無駄と言えば無駄なんですが)

現状、キヤノンS90とリコーのGXR(あと小型機としてソニーWX1)で特に不満があるわけではないのですが、また1機種増えたのは、S90やGXRのS10ユニットに載っているソニー製1/1.7インチセンサーが低ノイズで非常に気に入ったというのと、何よりもリコーGXRの操作性が素晴らしすぎて、思わずこれと同じ操作系でより小型なGRDに手を出してしまった、ということだったりします。以前にGX200やCX使っていましたので分かってはいたのですが、やはりリコー機は良いです。

とりあえず新機種ですのでいつもの撮り比べということで<換算28mm比較>となります。比較機種はPowerShot S90とGXR + S10、あと比較用に一眼でも小型機ということで、マイクロフォーサーズのオリンパスE-P2にLUMIX G 14-45の組み合わせです。これですと、コンパクトカメラ側は3機種とも全て同じソニー製センサー搭載機となります。

基本RAW撮影での比較で、いつものようにLightroomでの自動諧調プリセット現像ですが、NDフィルタ使用でホワイトバランスがバラバラでしたので、ホワイトバランスは現像時に手動で合わせてあります。JPEG側のWBは全てAWBです(リコー機ではマルチパターンAUTOではなく通常のAWB)

絞りは開放時と、F4程度(E-P2ではF5.6)まで絞った状態で、開放側はシャッター速度早すぎでしたので各機種ND8フィルタを用いています。F4側ではRAWと同時に撮影された本体生成JPEGも示します。

・ E-P2 + LUMIX G 14-45 ( 14mm, F3.5開放, F5.6, 本体生成JPEG )
・ GR Digital III ( 換算28mm, F1.9開放, F4, 本体生成JPEG )
・ GXR + S10 ( 換算28mm, F2.7開放, F3.8, 本体生成JPEG )
・ S90 ( 換算28mm, F2開放, F4, 本体生成JPEG )

どれもコンパクトデジタルカメラと言ってもハイエンド機に分類されるものばかりですので、これだけ明るいレンズが揃っているにも関わらず、開放から良く写るカメラばかりです。

とはいっても、やはりRAWで見るとレンズに無理があると思われるのが<前にも書きました>S90でして、F2ズームなのに絞り開放から周辺までこれだけ良く結像しているなぁとは思うのですが、後処理をかけること前提のレンズ設計となっているために、デジタル的に後補正可能な収差に関しては、光学系側での補正を諦めてしまっています。

最新のLightroomですとS90でも歪曲収差補正が有効>ですので歪曲収差に関しては良いのですが(今回の機種ですと<E-P2でも歪曲収差補正が効いています>)、S90 RAW現像時の問題点は主に色収差です。特に汎用現像ソフトでも修正が容易な倍率色収差はまだ良いのですが(とは言っても酷すぎですが)、問題は補正が困難な軸上色収差(パープルフリンジ)でして、特に絞り開放側ですとハイライト部分が大きくにじみます。

キヤノンの画像エンジンが超強力で、これもそれなりに補正されてしまうのでJPEGで用いるのでしたら悪くない機種なのですが、S90のRAW現像はメーカー純正のものでないと辛いかと思います(未だにSilkypixがS90に対応していないという問題もあります)

それに対して他の機種であれば、色収差もそれほど酷くないので、汎用現像ソフトでもほぼ問題なくRAWデータを扱うことができます。

細かく収差を見ていくと、今回の機種の中では相対的にGXR+S10の開放側描写が少し周辺緩いのですが、絞ることで問題なくなります。S10の光学系はGX200と同じで優秀ではありますが、絞り開放時では収差を補正しきれていないようです(とは言ってもコンパクト機としては十分優秀です)

GRD3のレンズですが、さすが単焦点レンズだけあり、F1.9と明るいにも関わらず、開放からほぼ周辺まで問題のない描写で非常に優秀です。今回フォーカス変えて何枚も撮って良いものを選んでいますが、絞り開放側ではピント位置にシビアで少しフォーカス外すだけで周辺が流れてしまいますが、フォーカスさえ合えば開放から全域ほぼ問題ありません。後補正など必要とせず、歪曲や色収差など主要な収差に関しても綺麗に補正されています。

GRD3のレンズでは、絞りを少し絞るだけで、フォーカスの多少のずれに依存しなくなり、綺麗に全域パンフォーカスになりますので、特にスナップ撮影向きのレンズに仕上がっています。一眼のE-P2と変わらないか、むしろパンフォーカス用途であればこちらの方がシャープなのではという写りです。パナソニックのマイクロフォーサーズレンズであるLUMIX G 14-45も十分シャープなレンズなのですが、GRD3と比較すると開放では少し緩く感じます(とは言っても<G 14-45でもほとんどの一眼レフの標準ズームレンズよりシャープ>なのですが・・・)

このGRD3の問題点は、言うまでもなく単焦点ですのでズーム機よりは不便という点と、あと今時ですと当たり前の手ぶれ補正機構が無いことですが、これ以上大きく重くなるとポケットに入れておけませんし、レンズ妥協すると今度は写りが悪くなります。大きさと写りのバランスとしてはこれが限界で、現状これ以上無理をするならS90の様に光学系での収差補正を一部諦めるしか無いのでしょう。手ぶれ補正機構だけはどうにかして欲しいところですが、この辺は今後の機種に期待です。

スナップ撮影ですと、私の場合他機種を使っても結局広角端の28mmがほとんどですし、レンズがこれだけ明るくて開放から問題なく、センサー側も高感度に強ければほとんどのシーンでこれで十分ですし、その他細かい点でスナップ撮影向けのカメラに仕上がっていますので、私にとってのコンパクト機 = 一眼やGXR以外のサブ用途で主にスナップ(&できればRAWで綺麗に撮りたい)であれば、GRD3で良いように思えます。

何よりもリコーのハイエンド機は操作系が素晴らしく、今までのリコー機の問題点は主にノイズが多いことでしたが、新型のソニーセンサー搭載機はこれも問題なくなりましたので、コンパクト機に関してはのんびり撮るときのE-P2(or GXR)と、スナップ専用のGRDという運用が悪くないのではないかと。

WX1は軽くて持っていても邪魔にならないのは良い点なのですが、写りを考えるとあまりこれで撮る気になれません。

キヤノンのS90は、これはこれで暗所撮影からスナップまで1台でこなせますし、写りも良い万能機ですので、一台しか持ち出せない時用で使い分けになるかと思いますが、実際にどういう運用になるかは使ってみないと分かりませんので、各機もう少し使い込んでみようかと思います。

そのうちまた感度比較でもやります。
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GXR + S10 + 純正ワイコン DW-6

2009/12/25 19:55
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今回は、Ricoh GXR + S10ユニット向けのワイコン比較です。

このリコー純正の0.79倍ワイコンDW-6ですが、元はGXシリーズ向けのものと全く同じでして、このブログでも既に<以前に取り扱って>います。GX200ですとこのワイコンを用いるにはHA-2というアダプタが必要でしたが、GXR+S10ですとHA-3ということで、ここだけ新しくなっています。

どちらにせよこのワイコンは以前に使っていたために画質が良いことは分かっているのですが、実際にGXRとの組み合わせでどの程度写るかを、手元の一眼の広角レンズ群と比較してみます。

比較レンズですが、ワイコンを使うと換算19mmとなりますので、APS-C向けの広角レンズであるトキナーの12-24 II、シグマの10-20mmF4-5.6、マイクロフォーサーズのLUMIX G 7-14の各換算18mmで撮影してみました(APS-C向け広角レンズですと12mmでほぼ同じ画角です)

あとワイコンというと、以前に<トダ精光のx0.7ワイコン>を扱っていまして、最近はLUMIX G 7-14が手に入りましたのであまりこれ使っていませんが、標準ズームレンズの広角端でこれを使うと似た様な画角となりますので、これもGH1側で比較撮影してみました。

微妙に画角がバラバラですしアスペクト比も違いますが、<いつもの広角側レンズ比較場所>で撮影です。

GXR + S10 + DW-6の組み合わせですと、NDフィルタを使えなくて、絞り開放側で撮影できませんでしたので、今回は各機種それなりに絞って解像感が高めとなる絞り値で撮影しています。GXR側がF4近辺で、GH1側がF5.6、D90側がF8となります。

現像はいつものようにRAWをLightroomの自動諧調プリセットで現像したものですが、GXR側は補正効果を確認できるように本体生成JPEGも示します。あとGXRでは同じ場所のワイコン無し、換算24mmの例も出しておきます。

・ GXR + S10 ( 換算24mm, F3.6, 本体生成JPEG, Lightroom現像 )
・ GXR + S10 + DW-6 ( 換算19mm, F4.1, 本体生成JPEG, Lightroom現像 )

GH1 + LUMIX G 7-14 ( 換算18mm, F5.6 )
GH1 + LUMIX G 14-45 + x0.7ワイコン ( 換算19.5mm, F5.6 )

D90 + Tokina 12-24 II ( 換算18mm, F8 )
D90 + Sigma 10-20mm F4-5.6 ( 換算18mm, F8 )

このS10とDW-6の組み合わせですが、GX200でもほぼ目立つ劣化が無かった優秀なワイコンですので、GXR + S10との組み合わせでも、フロントワイコンとは思えない写りの良さとなっています。さすが専用の純正ワイコンです。

画角も換算19mmのはずですが、APS-Cの12mmとほとんど変わらない画角ですし、写りもD90+シグマ10-20との組み合わせと大差ありません。このシグマ10-20は<前にも扱いました>ように像面湾曲気味でして、F8まで絞ってフォーカス面をMFで調節しても隅まで全域解像とは言えません(今回もこのレンズに関してはMFで調節していますので周辺は良いのですが中央部がボケ気味)

S10+ワイコンの組み合わせも確かに隅は少し流れますが、ワイコン使用とは思えない周辺まで優秀な解像です。

さすがに、ニコンDX環境で最も良く写るレンズだと思われるトキナーの12-24mmF4 II を絞りF8まで絞ったのと比べれば周辺部の解像感で負けますが、色収差的には大差ないレベルです(シグマはこの色収差と歪曲収差に関しては優れています)

パナソニックのLUMIX G 7-14は<この画角でトップクラスの写り>ですので、流石にGXR + S10 + ワイコンでは勝負になりませんが、GH1+標準ズームレンズに汎用のトダ精光のワイコンを使ったのと比べれば、遥かにGXRの方が良く写っています。

ここで、LUMIX G 7-14では色収差が全く出ていませんが、実際はLightroom+パナソニック機+パナソニックレンズですと<倍率色収差補正が掛かっています>し、D90でもJPEG側ですと本体側の色収差補正でこれらの色収差は目立たなくなります。

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前回、書きました>ように、GXRでも本体生成JPEGでは自動的に色収差補正がかかるのですが、このワイコン使用時もさすが純正オプションだけあって、綺麗に倍率色収差が消えています。

LX3+純正ワイコンも悪くなかったので、メーカー純正品ならワイコンも意外と使える感じですが、特にリコーのこのワイコンは良く出来ています。<LX3とGX200に関連して前にも書きました>が、アダプタ側にワイコンと連動する棒がついていて、アダプタ経由でGXR側にDW-6装着が自動認識されます。さらに賢いのが、同じアダプタ使用でもNDフィルタやフード装着時はワイコンとは認識されないことで、LX3の様にわざわざ本体側設定手動でワイコンモードにしないでも済むのが、このリコーワイコンの使い勝手の良いところです。

ただGXRの場合、GX200と違ってステップズーム画角での表示が自動的に19mmにならないのですが、再生ボタンを押したりするとちゃんと19mmに切り替わるので、多分この辺バグってます(^^; まぁリコーのことですので、そのうち直るでしょう。

ということで、換算19mm程度であればわざわざAPS-C一眼レフを持ち出さないでも、GXR+ワイコンでも十分だと思います。フロントワイコンの良いところはF値そのままで暗くならない点と、GXRの場合おそらく19mmF2.5相当の状態でも手ぶれ補正が効くことで、GXRの高感度特性と合わせて、ほとんどのシーンでこれで十分でしょう。

ただ、やはり装着時に邪魔なワイコンとの組み合わせではなく、正式な超広角ユニットをGXRには期待したいところです。

ここで広角側では、下手に大きなセンサーを使うと光学系全体が巨大化しますし、無理にレンズだけ小さくすると今度は写りが悪くなると思いますので、センサーサイズはS10同様に1/1.7インチ程度で良いので、LUMIX G 7-14程度に良く写ってかつさらに小さなユニットを期待したいところです。センサーが小さければこれが実現可能なはずです(デジカメでの広角はむしろセンサー小さい方が有利)

特に、現行のAPS-C広角レンズの写りが良くないのは、フランジバックが長すぎる(というか、センサーサイズの割にレンズが小さすぎる)ことだと思いますが、GXRの場合そもそもマウントが無いのでフランジバックとは無縁で、好きな光学系を実現できるという素晴らしいシステムなわけで、今までに無い超広角レンズが期待できます。

ただニッチ過ぎる要望なので、実際は広角単焦点ユニットが先なんでしょうかね。これですと自社のGRDとぶつかりそうですが。
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GXR + S10 テスト撮影

2009/12/23 22:40
前回GXRの高感度時ノイズ比較やりましたが、S10ユニットの低感度時の写りをまだ検証していませんでしたので、今回このS10ユニット側のテストとなります。

このS10ユニットのレンズは、以前に使っていたリコーGX200のレンズユニットとほとんど同じ光学系でして、レンズに関してはGX200でも特に問題ありませんでしたので、このS10でも写りの良さが期待できます。

かつてのGX200の場合、センサー側のノイズが酷く<最低感度のISO64でもノイズが抑えられていなかった>ために、パナソニックLX3の方が良いとなったわけですが、このGXRのS10ユニットの場合、キヤノンS90と同じ低ノイズなソニー製1/1.7インチセンサーを採用しているということで、レンズとセンサーの組み合わせとしては理想的です。

今回の比較機種は保持している小型機ということで、オリンパスのE-P2(レンズはLUMIX G 14-45)と、キヤノンS90、ソニーのWX1となります。これらの機種は今回はRAW現像ではなく本体生成JPEGだけとなります。GXRの方はいつものように、Lightroomの自動諧調プリセットでRAW現像した結果と、本体生成JPEGの両方を示します。

撮影条件ですが、まず<いつもの28mmの場所>で、GXRだけ広角端24mmでも撮影で、後の機種は換算28mmでの撮影結果です。GXRでは、ほぼ解像感最大に近いと思われる絞りF3〜4近辺の撮影結果と、絞り開放時の結果も示します(まだS10で真面目に調べていませんが<回折の問題はGX200と大差ない>はず)

なお、一部明るすぎてシャッター速度が切れませんでしたので、絞り開放側ではND8フィルタを用いています。今回全機種AWBですが、このNDフィルタ使用による色への影響はほとんど出ていないと思います。

各機種の本体生成JPEGはできるだけ標準的な設定で、ただしノイズリダクションや収差補正など各種補正系の切れる機能は切ってあります。あと、WX1では<ノイズを減らす目的で手持ち夜景モードで撮影>しています。夜景モードでは暗めに写るので、WX1では+1EV露出補正しています。他にE-P2ではEXIFでは露出補正0になっていますが、いつもの設定で露出基準-0.5EVアンダーで撮影してしまったために、本来より少し暗めに写っています。

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・ GXR + S10 ( 換算24mm, 本体生成JPEG, F2.5開放, F4.1 )
・ GXR + S10 ( 換算24mm, Lightroom現像, F2.5開放, F4.1 )
・ GXR + S10 ( 換算28mm, 本体生成JPEG, F2.7開放, F3.8 )
・ GXR + S10 ( 換算28mm, Lightroom現像, F2.7開放, F3.8 )

E-P2 + LUMIX G 14-45 ( 換算28mm, 本体生成JPEG, F5.6 )
S90 ( 換算28mm, 本体生成JPEG, F4 )
WX1 ( 換算28mm, 本体生成JPEG, 手持ち夜景モード撮影 )

撮影結果ですが、カメラの大きさの割にどれも良く写っており、(条件付きですが)一眼レフとそれほど差の無い絵が撮れていると思います。

従来のコンパクトデジタルカメラの場合(<この辺りの機種>では)、センサーサイズの割に画素数を無理していたために最低感度でもノイズが酷く、これをノイズリダクションで無理に消していたために細部が潰れて、あのコンパクトデジタルカメラ特有の妙な絵になっていたわけですが、今回の機種は最低感度であればノイズがほぼ生じませんので、結果的に一眼レフカメラと大差ない絵が得られています。

後は、レンズがどれだけまともかで写りが決まるわけですが、この点で問題なのがWX1でして、何度も光学ユニットを交換しているにも関わらず、まだ片ボケ気味ですし周辺の収差も大きめですので、手持ち夜景モードで撮影することで最低限のノイズは減らせても、やはり全域かっちり写るというわけにはいきません。非常に小型のカメラにF2.4の明るいズームレンズ搭載ですので、やはり光学系に無理があります。さらにWX1の場合、色が明らかに変で、センサー側のカラーフィルタでもかなり無理をしているようです。特に青の発色が辛い傾向で、他機種でも良く見かける傾向ですが、高感度を重視すると何かこの辺に問題が出やすいのでしょう。その点、GXR+S10では色の発色も自然で悪くありません(全体的にマゼンダ傾向ですけど)

WX1以外の機種では解像感に関してほぼ全域問題ありませんが、やはり光学系に無理が生じていそうなのがS90でして、GXRやE-P2と比べると周辺部エッジに妙な色が出ています。これは<RAWを見れば分かる>のですが、レンズで生じているかなり酷い倍率色収差を後処理でごまかしているためで、よくこのRAWからここまで補正していると言えますが、F2ズームレンズを小さなカメラに積んでいるために、やはりかなり無理があるようです。

その点でGXR + S10の組み合わせの場合、レンズも無理があまりなくて(代わりにちょい全体が大きいですが)、RAWで無補正でも悪くないですし、センサーもノイズが少なくて良いということで、ほぼ一眼で撮影したのと大差ない絵が得られていてとても優秀です。

ここでRAW現像結果と本体生成JPEGを、よーく見比べると分かるのですが、GXRの場合JPEGでは実は倍率色収差補正が効いていて、レンズ側でほんの少し生じている色収差もきちんとデジタル補正されています。

もう少し補正が分かりやすい例として、GXRのA12とS10で換算50mm撮影したものを示します。

今回NDフィルタを使わないで撮れたぎりぎりのF4近辺となります(ちなみにS10もA12も開放側の最高シャッター速度は1/1000秒に制限されますが、この条件ではA12の方が高速シャッター可)。<GX200でもそうでした>が、絞り開放側になるほど高速シャッターの切れないGXRでは、A12でもS10でもNDフィルタ必須です。

画像


・ GXR + A12 ( 換算50mm, F4, 本体生成JPEG, Lightroom現像 )
・ GXR + S10 ( 換算50mm, F4.4, 本体生成JPEG, Lightroom現像 )

A12の方は既に何度もここで撮っています>が、今回はA12の解像感限界を目指してフォーカスを細かく調節して何枚も撮影して最も良さそうなものを選んでいます。

特にA12の方がJPEG時の各種補正結果が分かりやすいのですが、GXRのJPEGでは倍率色収差補正とモアレ低減が利いていることが確認できます。あと今回設定でOFFにしているので効いていませんが、オプションで歪曲収差補正も本体JPEG側で可能です。ただ元レンズの歪曲収差そのものがそんなに酷くありませんのでOFFでも良いでしょう(<G1の例>同様に解像感低下が生じるはず)。S10の広角側はそれなりに歪曲があります。

ここで面白いのがA12のモアレの出方でして、<前回書きました>ようにA12側はローパスフィルタの効果が強めなようで、まずRAW上でもモアレが生じません(A12のRAWでモアレが出ればほぼ解像限界だと思われます)が、さらにJPEGではこの微かなモアレも後処理で消えていますので、A12ユニットでJPEG撮影した場合どのように撮ってもモアレが生じないと思われます。

GXRの場合、LPFまで含めてセンサー丸ごと交換しているためにこれが実現可能ということなのでしょう。強度がほぼ理想的です。ポートレートなどですと、例えば服の布パターンなどでモアレ出やすいと思いますが、A12でこの様なシーンでも安心して撮影できるということになります。

比較してS10ユニットの場合、ローパスの効果が弱くて解像感はとても高いのですが、流石にこれだけ効果弱いとモアレを消しきれないようで、JPEGでも派手にモアレが生じてしまっています。モアレ以外でも全体的にガサガサした絵になりがちです(<低感度時ノイズの問題>もあります)

とは言ってもS10の換算50mmでの写りそのものは、A12で撮影した場合と変わらないレベルとなっており、明るいところで撮影した場合、S10とA12の最大の違いは、モアレが出るかどうかになるかと思われます(もちろんボケなども無視すればですが)

ということで、もともとGX200のレンズは優秀でしたし、S90同様のセンサーも低ノイズで優秀ということで、組み合わさってこのS10ユニットなかなか悪くありません。手ぶれ補正もありますし、普通に撮る分にはこれで十分だと思われます。

ここでGXR + S10ユニットは事実上のGX200の後継機となるわけですが、GXRは全体的に高級感に溢れていますし、リコーのデジカメはどれもそうですが、さらに細かい所まで気が効いており(フォーカス周りの設定の細かさなど)、GXRではさらに使いやすくなっていてとっても好印象です。これはGRD側の要素も入っているからでしょうが、全体的にこれの作り手側は良く分かっているなぁと。

確かにGX200よりも少し大きくなっているのですが、当初の予想以上にこのGXR + S10の組み合わせが気に入ったので、実は懲りずにまたワイコンやEVFを買ってきていたりします(ワイコンやアダプターは<前にまったく同じものを買っていて、一度売っているのですが・・・>)

このサイズと重さになってしまうと、E-P2があればそれで十分ではとも思うのですが、GXR + S10の様にレンズをつけた状態でも薄くてコンパクトというのは悪く無いですし、視野が酷かったGX200のEVFと違って、このGXRのEVFなら十分使う気になれます。

GXR + S10は、私の場合S90とE-P2とのまたその間という、微妙な担当となりますが、それぞれの役目を一部これに受け渡すことになりそうです。

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Ricoh GXR 高感度時ノイズ比較

2009/12/22 19:27
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予定通り、リコーGXRの高感度時ノイズを比較してみました。ここで、また同じテストすることになるのも無駄ということで、GXR用の標準ズームユニットS10の方も買ってきましたので、今回これも比較しています。このS10ユニットそのものの検証はまた後で行います(レンズそのものはGX200とほとんど同じでとてもシャープです)

今回の比較ですが、同じGXRでも、A12側がAPS-CセンサーでS10側が1/1.7インチセンサーということでバラバラですので、とりあえず手元のこのサイズ近辺の機種を持ち出して撮り比べてみました。

機種は、APS-Cセンサー機がニコンのD90とGXR + A12でセンサー同じソニー製、フォーサーズセンサー機がパナソニックのGH1とオリンパスE-P2で、共にパナソニック製センサー(<センサーそのものは微妙に違う>ようですが)、1/1.7インチセンサー機がGXR + S10とS90で共にソニー製の同じセンサーとなります。6機種ありますが、センサーだけ見ると実質3種類です。

比較はいつもの用にRAWで、まだS90の現像にSilkypixが対応していませんので、正式にこれら全機種に対応しているLightroom2.6の自動諧調プリセットで現像しています。この現像条件ですと露出やコントラストが自動で調節されるので厳密にはノイズ比較には良くないですが、今回明るい条件ですのでそれほど問題がないと思います。暗所テストに関してはまた後でやってみます。

撮影条件ですが、D90のレンズはニコンDX 35mmF1.8Gで、フォーサーズ側はLUMIX G 14-45です。絞りは機種毎に固定で、D90とGH1, E-P2がF5.6, GXR(A12とS10)とS90がF4となります。GXR+A12ですとAPS-Cセンサーですのでもう少し絞っても良いのですが、解像感的にはここでピークです(<前に扱いました>)ので今回F4です。撮影時には全てND8フィルタを用いています。画角は全て換算50mmです(D90だけ微妙にそれより画角が狭いですが)

数が多すぎますので、今回はISO400とISO1600に関してのみフルサイズ画像を公開します。

・ D90 + Nikon 35mmF1.8G ( 35mm, F5.6, ISO400, ISO1600 )
・ GH1 + LUMIX G 14-45 ( 25mm, F5.6, ISO400, ISO1600 )
・ E-P2 + LUMIX G 14-45 ( 25mm, F5.6, ISO400, ISO1600 )
・ GXR + A12 ( 33mm, F4, ISO400, ISO1600 )
・ GXR + S10 ( 換算50mm, F4, ISO400, ISO1600 )
・ S90 ( 換算50mm, F4, ISO400, ISO1600 )

実は今回、微妙に撮影失敗気味だったのがGXR + A12でして、前回にも書いたようにフォーカス無限遠側ですと中央部だけ解像が甘いことが多くて今回これになっています(フォーカスは∞モードで撮影)。MFで調節すればもう少しシャープにできるハズなのですが、普通に景色を撮るとこうなるということでそのまま公開します。

ノイズにだけ注目すれば、やはりセンサーサイズそのままの傾向で、APS-CセンサーのD90とGXRのA12ユニットは大体ISO1600程度まで、フォーサーズセンサーのGH1とE-P2はISO800まで、1/1.7インチセンサーのGXR + S10とS90はISO400までがどうにか使えるかなというところです。E-P2とGH1とで大差ないように思えるので、E-P2は微妙にE-P1よりノイズ改善されているかもしれません。

センサーサイズ的にはソニーの1/1.7インチセンサーは一眼側のセンサーと2段分は差があるはずですが、ノイズ量的には実質1段ちょい程度の差に留まっていますので、<S90に関連して前にも書いたように>このセンサーはそのサイズの割には優秀です。が、やはりセンサーサイズの差は大きくて、一眼とコンパクトデジタルカメラ(A12除く)とでは、高感度時性能に大きな差があるのは間違いないところです。

あとなぜかS10の場合だけノイズリダクションの掛かり方が異なるように思えるのですが(全て自動諧調プリセットママですので、NRの効果も同じ)、GXRの場合RAWファイルはDNGファイルですので、微妙に扱いが異なるのかもしれません。ちなみに、非圧縮かと思われるDNGファイル形式のために、GXRのRAWはファイルサイズが非常に大きくて、他の機種のRAWファイルが1ファイルサイズ10MBちょいなところ、GXRだけ15〜16MBと大きいですのでこの点は注意です(パナソニック機も少し大きめで14MBになります)

ここでセンサーそのもののノイズより目立つ違いがセンサー前の各種フィルタで、特に今回の機種比較ではローパスフィルターの違いだと思われる解像感の差が目立ちます(レンズの差もありますが)

特にローパスの効果が強くてほとんどモアレが出無いのがGXR+A12の組み合わせです。GXRでも逆にS10ユニットの方は全く逆で<GX200同様>ローパスフィルタの効果がとても弱いらしく、解像感は高いのですがモアレも酷いです。

景色を撮るのであれば、深度の問題やレンズの特性からしてGXRの場合、A12よりS10の方が向いていると思われ、解像感的には解像度の分を打ち消しあって大差ないか、むしろS10の方が景色ではシャープに写る気がします(AFの問題もありますし感度の差は手ぶれ補正で打ち消されますし)

他の機種でもこのローパスの効果はバラバラで、特に効果が弱いのはニコンD90です。あと何度も扱っているようにパナソニック機もローパスの効果が弱めです。それに対してオリンパス機はGXR + A12と似た様な描写となり、解像感は少し落ちますがモアレは生じにくい傾向です。

面白いのがS90で、解像感はRAWで見てもかなり高いにも関わらず、モアレも生じておらず、ノイズの出方も同じセンサーのはずのS10ユニットより少し良いように思えますし、RAWの時点でもとてもバランスの取れた写りとなっています。加えて<キヤノンの画像処理エンジンは非常に優秀>ですので、ここからさらにJPEG画像では、収差補正やシャープネス処理が行われるので、この大きさの割にはS90はとても良く写るコンパクトデジタルカメラとして仕上がっています。

ということで、ノイズに関してはまぁ予想通りでセンサーサイズに大きく依存という感じですが、各機種毎に特徴があって面白い結果となっています。全体的にセンサーが新しいだけあってどれも大きさの割に良く写るデジタルカメラとして仕上がっており、どれもお勧めです。ただ特徴が異なりますので、用途によって使い分けでしょう。
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